第48次買付報告:フィレンツェ編

途中フィレンツェに行ってきました。

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途中ローマ空港で4時間待ちでしたが、さうがに割高でしたが、耐えきれずイタリア初パスタなどで有意義に過ごせました。
空港は何かのイベントだったのか、もうすごい騒ぎで物静かなフィンランドからきた日本人としては、ちょっとしたカルチャーショック!
正反対の国に来たな!と!!

 

 

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ホテル予約サイトで見つけた安ホテルになぜか空港からの無料タクシーがついてきた!

空港の出待ちみたいな感じで運転手さんが待っていてくれるパターン?
今までそんな経験もないし、空港出口のあの人混みの中から私を待っている運転手さんを見つけれらるのかな?

と心配してましたが、意外に小さな空港で、速攻、ジャン・レノのような運転手さん発見。

 

運転は、リアルジャンレノ。車のボディーが物語っています!

イタリアでは絶対に運転できないと感じました。。。。

 

 

 

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ホテル到着。すごい門構え!と思ったら、なかはボロ安ホテル(ホテル?)(部屋貸し?)のような感じ。久々のこの雰囲気。

 

 

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毎日暑いな、と思っていたら、連日の38度。

 

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街中にとんでもなく古いものがたくさん残っていて、見どころ満載すぎて歩いているだけでお腹いっぱい。

観光客もものすごく多く、朝イチの時間帯を逃したら有名美術館なんて入れないくらいの行列でした。。。。

 

 

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こういう古い建物がぎっしり密集している。

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そういった古い建物の一室で職人さんが作業している、どこかそれっぽい良い雰囲気の場面も見受けられましたが、普通にこの間口から一台車を入れ込んで修理している小さな自動車修理工場なんかもあって、これらの歴史ある素晴らしい建物も、ここに住んでる人たちには普通の生活場所なんですね。

 

 

 

 

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せっかくだし、便利な携帯もありますからアンティークショップなんかも数件回りました。

 

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北欧以上にいつやっているのか?という、もしかしたらバカンスシーズンだからかも。。

どこもかしこも閉まっている店ばかりで、また、通常の営業時間もかなり変則的なお昼休みをとっている店が多く、うまく回りきれませんでした。
ちょっと今の私には買い付けられるほどのものは見つけることができませんでした。

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街がカラフル!

 

 

 

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ボロホテルの前で水道管工事。
めっちゃ水溢れてる。。。

やっぱりホテルの水も出なくなりましたが、夜には復旧したので助かりました!

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古い水道管の代わりに。。。。

 

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新たな水道管、アズールブルー!(笑)

こだわるところそこですか?!!って感じがカッコ良い国ですね。

 

 

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ボロホテルの隣に渋いおじさんのカウンターカフェがあってよかった!

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毎朝おせわになりました。

 

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これで5ユーロ。

いままでの北欧生活事情を考えると、かなり割安感があり嬉しい!

初めてオーダーしたときには、パンはそのまま手渡しで(まあ、普通カウンターで食べるからですかね?)かなりの塩対応でしたが、毎日通うことで、パンがお皿に載るようになり、お盆もくれて、「温めようか?」とか「マヨネーズ塗ったろか?」など、だんだん優しくなってくるイタリアのおじさんがカッコよかったです。

 

 

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こちらもホテルから近いレストラン。

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これで9ユーロ。

ニョッキピラタ(なまえがかわいい)

赤ワイングラスで2.5。4杯飲んでも10ユーロ。

ホテルから徒歩3分圏内で十分楽しめました。

 

 

 

第48次買付報告:フィンランド編9

郊外のマーケットに買い付けに行ったのは木曜日。

ここのところの円安の影響で、どれもこれも滞在費すら高騰のおり、この大量の買い付け品をどうしよう。。。

通常は郵便で送りますが、それもこんだけあったらいくらかかるのか!

結局考えた末、今回の旅程の最後に再度フィンランドに寄り、荷物をピックアップして一緒に日本に帰ろう!ということにしました。

ということは、これらを帰りの日まで(7月末まで)誰かに預けなければ、、、

ヨウコしかいない。

ちらっと聞いてみると、預かること自体はOK.

ただ月曜にはサマーハウスにいくし、日曜日の午前中までだったらOKだ。とのこと!

ということは、、、、

金、土の2日間で買い付け資料の作成とパッキングを終えなければ!?!?!

 

いや、あれこれ悩む前に、JUST DO IT!!!!

 

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ばんばん梱包していきます!!!

でも、、、

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途中段階で、まだこれだけ残ってる。。。。

あれだけ買った梱包材が足りなくなってるじゃないですか!

いやー、もうこれから梱包材買いに行ったら絶対に間に合わん。。。。

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しかもここのところフィンランドはすごい天気。。。

ほぼ毎日のように、突然の豪雨と強風。。。。

 

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梱包材買い足さないことには始まらないので、とりあえず出ましたが、すごい雨。。。

嫌な予感。。。

徹夜覚悟でのパッキング作業でしたが、なんとか土曜日の夜12時にはパッキング完了!

ただ、箱に最後のテーピングが残ってる。

夜中に、あのテープの『ビリビリー!!!』っていう音をホテルで奏でるわけにはいかないので、テーピング作業のみ明日に残して土曜日の作業は終了。

 

なんとか、テーピングも間に合いました。

ほんと、気持ちだけ、FRAGILEの文字を箱に。。。

結構この文字の色目には悩みます。

 

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通常この箱のように黒文字のパッケージが多いので、箱の文字と被らない緑にしてみました。

赤にすりゃいいじゃん、と。

個人的に『赤字』は嫌なので、他の何にしてもわたしは赤ボールペン、赤字は使いません(気持ちの問題)。

 

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一般的にバナナといえば、チキータバナナ。

フィンランドでもこのボックスをゲットすることが多いので、緑だと被りません(笑)。

 

 

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ただ、たまにあるんですよね。。。この緑箱。。。

バナナなのか、フラジャイルなのか。。。。。

 

個人的にここまで頑丈に梱包すりゃ大丈夫だろ!と思っていても、このバナナボックスが真っ二つになっていたこともあったので、どこの作業員の方々かわかりませんが恐ろしや、、、、

 

 

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こんだけの量、買い付けに余裕持って3日、整理・パッキング2日で、5日あれば買い付けできる。(そんな買い付け絶対やだけど。。)

 

 

 

ホテルに引き取りにきてもらい、ヨウコの倉庫に取り急ぎ収納!

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ほんと、何から何までありがとう!

 

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ありがとう!!!それでは7月末にまた会いましょう!

 

 



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残った有り余った時間と、もう買い付け資金底を尽きパッキングも終了した状態でしたが、ヒエタラハッティのフリマへ。

どうせ良いもの見つけても買うこともできない。。。

生殺し、、、、というのはこういう状況です。。。

 

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有名な教会の近くを通ったので、一度は見てみようかと。。。

すごい行列で断念。

 

 

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その周りを囲む建物がしっかりと境界の敷地に沿って建てられていて美しい。

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アテネウム美術館にもいきました。癒されます。

ムーミンマグだけでは無いフィンランドのデザインと芸術が。

ぜひ皆さんにも行っていただきたいです。

 

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いつもの水辺のカフェにも行ってきました。

写真では分かり難い難いですが、この日もすごい風!!

 

 

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いつも静かな水面が、今日は荒れ狂っている!(言い過ぎか!)

フィンランドのこんな天気も初めてです!

 

 

230706-018EMMA美術館にも行ってきました。

 

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本当に久しぶりの対面となりました。

タピオ・ウィルカラのウルティマ・トゥーレ。

ある意味この美術館でメイン的な品じゃ無いんですかね?

結構見れない時が多く、しっかりいつでも見れるように改善してもらいたいです。

 

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なんだかんだであっという間のフィンランドでした。

今回の買い付けの旅は結構長期に渡っていて途中あまりにも間が空いてしまうので、次のデンマークのアポイントあで数日北欧を離れます。

もちろんその間北欧に滞在していても良いのですが、滞在だけの生活費でかなり嵩んでしまうのと、ヨーロッパ域内は飛行機でも探せば結構安く移動できるので、今まで行ったことのない場所に行ける良い機会です。

今回も探したチケットも安いからなのか、朝4時起きないと間に合わないフライト。。。。

まあ、しかたない。。

 

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フィンランド、食べ納め。。。。

 

 

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どんよりのフィンランドから。。。。

230706-022南国まで(北欧に比べたら)。

第48次買付報告:フィンランド編8

そして商品紹介最後は、みんな大好き私も大好き、タピオ・ウィルカラのデザインたちです!!!

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まずは、キャプテングラス。ショットグラス。

船乗りのためにデザインされたグラスで、吹きクリスタルの美しいグラスに、裏側にサンドブラスト。中央の凹みが揺れる船上のテーブルの上でも滑らないよう、吸い付くくらいの平面に仕上げられています。

 

 

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本当に久々の登場。ククサグラス。

ラップランドの木彫りのコップからのインスパイア。

カタログにはビールグラスとなってる。

タピオ・ウィルカラさん、これでビールを飲めと?!。。。


みなさん従ってください!

粋なデザインです!

 

 

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こちらはオリジナルボックスに一目惚れ。

器の形とかあまりタピオっぽく無いような気もしますが、、、、

 

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ボックスがかっこいい!!!

 

 

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そしてこちらも久々です!

タピオ・ウィルカラのカトラリー。

ここ数年、この通常ニッケルシルバーメッキタイプですらあまりみなかったのですが、なんとなんとこの後に!!!

 

 

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コーヒースプーンサイズですが、純銀製が!!!!

初めてです!!

 

 

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クルタケスクス。なかなか出ない逸品です!!

 

 

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そして!このコーヒーセットとの出会いも久々!

銅に内側シルバーメッキタイプ。

チークの取手もカッコ良いです。

 

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ガラスですが、クリスタルの小品ですが、美しいです。

カットの美しいタピオ・ウィルカラ初期デザインのオブジェと、ラインカットアイテム。

カンタレッリの最大サイズや、アイスバーグ(以前売れちゃったので)なども狙っていて、マーケットにそれぞれ一つづつブツはあるのも確認したのですが、個人的にそれぞれ個人的な重要な要素を満たしていなかったのと、もちろん予算の都合もあり少し悩んでいたのですが、、、、

 

なんとなんと。。。。!!!

 

 

これが来てしまいました!!

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これもタピオらしく無いといえばらしく無い?

 

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おじさんと黒猫ちゃんのユーモラスな絵ですが。。。

実はこれ、タピオ直筆のエナメルペイントなんです!

 

 

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1947製!!!

タピオのファンであれば必需品のEYE 、HAND作品集にも載っていない?かな?たしか。

今回で20年以上かけ、48回目の買い付けに現地に出向いてきていますが、いまだに始めてみるデザインや気づきがたくさんあります。

今回も色々な意味で本当に充実のフィンランド買い付け!来て良かったです!

寺町店の奥のローズウッドの棚の中身が充実すること間違いなし!

それにしても、売りたく無い的な思いが沸々と、、、ヨウコ・レコラの病気が移ってきてますね(笑)。

第48次買付報告:フィンランド編7

いろんな視点で探すと、これまた良いもの探せます。

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なぜか、ビング・オー・グロンダールの湯呑み?キャニスター蓋なし?
ヘニング・コッペル。

なんで?しかもこれだけ。。。。

 

 

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ホルムガード。

デンマークで見かけるオット・ブラウアーとペア・ルトゥキンのカーナビーヴェイスですが、この黄色はデンマークでもなかなか見られない色!!

 

 

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そしてイタリアのアンティークでしょうか?

蓋の部分はシルバー?

ヨウコ・レコラから譲ってもらいました!さすが師匠、こんな美しいものを見逃すわけない。抜け目ないです。

 

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アンティークのリム付き器。

ティモ・サルパネヴァの作品にも通じるデザインですね。

 

 

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アンティークのグラスたち。

 

 

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かっこいいんだけど、この窄まったそこの部分にまでしっかりと飲み物が入るデザイン。

洗い難いこと必須!!!

 

 

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そしてなんの変哲もないグラスたち、

おそらく1950年代くらいの、カイ・フランクのプレスグラスと同じような年代の無銘のものでしょうが、こんな飾りのないシンプルなものでも、しっかりと作ってある。

こんなグラスが飲み屋のビールグラスだったら嬉しいですよね。

いやいや、こういう発想だからダメなんだ。カフェで出たらいいですね。

 

 

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こちらも極渋のグラス。いやグラス?

 

 

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アンティークの飾り。ヨウコとおそろで買ったやつ。

 

 

 

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真鍮の壁掛けキャンドルホルダー。

こりゃ使ったところ想像するだに美しい!!

 

 

230704-010オイヴァ・トイッカの巨デカサイズのファウナ。

 

 

 

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ユキ・ヌンミ。

フィンランドでもローズを探す!

 

 

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ベルテル・ガードバーグのライオン。

人気のかわいいオイル・サーディンフォークも入荷!

今まで仕入れたもの全部売れてるけど、みんな使ってるんかな?(笑)

 

 

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そして、大量のガードバーグ・カトラリーたち。

とりあえずセットも何も考えず全部買ってきたので、また帰国次第振り分けます(汗)。

 

 

 

 

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ティモ・サルパネヴァ。

 

 

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久しぶりに美しいフィンランディアも。

木型を使った吹きガラスの作品。

ガラス面と接する木型の内側部分を焦がして、このような表面間に。

個人的にはティモ・サルパネヴァのデザインの中でも一番好きなシリーズかもしれないです。

夏に向けて良いですね。(夏までに届けばいいけど)

 

 

第48次買付報告:フィンランド編6

この収穫報告もなんとなく個人的にですが(いや個人的なコラムなのでどうでもよいのですが)なかでも一番の出物を最後に持っていきたい!
なんて思っております。
ただ、今回紹介のグループ、アラビアアートデパートメント作品たちなんとも順序のつけようのない!
大変な収穫になりました!

数は少ないけど。。。。

いや、一つ一つが高いからしょうがないです。。。。

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まずは、フリードル・フォルツァー・チェルベリーの釉薬皿。

少し中央部分が盛り上がった形をしているので、中央とリムの間の部分に美しい釉薬だまりができていて、なんとも素晴らしい!

まさに一目惚れ!(少し釉薬剥がれかけがありますが)

 

 

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そしてこれ!

アウネ・シーメス!

ここのコラムでは何度も説明いれているので皆様もご承知かと思いますが、本来の彼女の作風、いや、本来というよりは一番有名な作風は薄手の鋳込みの作品が主流ですが、もともとは、ミカエル・シルキンの元でアシスタントをしていたこともあり、彼女の作歴の初期にはフィギュアの作品も数少ないながらも存在します。

今回はこの仔猫ちゃん。。。可愛すぎる。。。💌

例えば数いる陶芸家さんで、こういったフィギュアなんかも皆さん作れる作家の方は多いんですかね?

 

 

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使用する釉薬までとっても本当に彼女はセンスの塊だったのですね。

 

 

そして、こちらがその薄手の代表作品。

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まさに透けるほどの薄さと、貝殻のような持ち手のついた蓋まで揃ったカップ。。。。

これがなんと。。。。。

 

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当時のオリジナルボックス付きで!!!

この迫力って!!!

残念ながら皿一枚、蓋一個行方不明。。。。

まあ、50年以上前のものですから。

 

 

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オリジナルサイン。(プリントですが)。

無事日本に着くか、ドキドキです(笑)(冷たい汗)

 

 

今回の最後に登場は、やはり、キリッキ・サルメンハーラ師匠。

 

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今回も巨大な作品、手に入れました!!

そしてマグも!!

 

 

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ここまででかいとマグの存在感が。。。

ですが、こちらの深い色目の釉薬の具合もとても良いです!

 

 

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大きい作品ながら凛として、繊細な感じもします。

 

今回は買付けられませんでしたが、ルート・ブルック、トイニ・ムオナなど、戦後のフィンランドになぜこんな綺羅星のような、しかも女性の陶芸家たちがそろっていたのか。。。摩訶不思議な素晴らしきフィンランド。