タグ別アーカイブ: aunesiimes

第48次買付報告:フィンランド編6

この収穫報告もなんとなく個人的にですが(いや個人的なコラムなのでどうでもよいのですが)なかでも一番の出物を最後に持っていきたい!
なんて思っております。
ただ、今回紹介のグループ、アラビアアートデパートメント作品たちなんとも順序のつけようのない!
大変な収穫になりました!

数は少ないけど。。。。

いや、一つ一つが高いからしょうがないです。。。。

230703-01

まずは、フリードル・フォルツァー・チェルベリーの釉薬皿。

少し中央部分が盛り上がった形をしているので、中央とリムの間の部分に美しい釉薬だまりができていて、なんとも素晴らしい!

まさに一目惚れ!(少し釉薬剥がれかけがありますが)

 

 

230703-02

そしてこれ!

アウネ・シーメス!

ここのコラムでは何度も説明いれているので皆様もご承知かと思いますが、本来の彼女の作風、いや、本来というよりは一番有名な作風は薄手の鋳込みの作品が主流ですが、もともとは、ミカエル・シルキンの元でアシスタントをしていたこともあり、彼女の作歴の初期にはフィギュアの作品も数少ないながらも存在します。

今回はこの仔猫ちゃん。。。可愛すぎる。。。💌

例えば数いる陶芸家さんで、こういったフィギュアなんかも皆さん作れる作家の方は多いんですかね?

 

 

230703-03

使用する釉薬までとっても本当に彼女はセンスの塊だったのですね。

 

 

そして、こちらがその薄手の代表作品。

230703-04

まさに透けるほどの薄さと、貝殻のような持ち手のついた蓋まで揃ったカップ。。。。

これがなんと。。。。。

 

230703-05

当時のオリジナルボックス付きで!!!

この迫力って!!!

残念ながら皿一枚、蓋一個行方不明。。。。

まあ、50年以上前のものですから。

 

 

230703-06

オリジナルサイン。(プリントですが)。

無事日本に着くか、ドキドキです(笑)(冷たい汗)

 

 

今回の最後に登場は、やはり、キリッキ・サルメンハーラ師匠。

 

230703-07

今回も巨大な作品、手に入れました!!

そしてマグも!!

 

 

230703-08

ここまででかいとマグの存在感が。。。

ですが、こちらの深い色目の釉薬の具合もとても良いです!

 

 

230703-09

 

大きい作品ながら凛として、繊細な感じもします。

 

今回は買付けられませんでしたが、ルート・ブルック、トイニ・ムオナなど、戦後のフィンランドになぜこんな綺羅星のような、しかも女性の陶芸家たちがそろっていたのか。。。摩訶不思議な素晴らしきフィンランド。

 

 

Profile in Delicate Porcelain 展

あっという間に10月も終わり。驚くべき、年末も近い!

それにしても良い季節になってきました。

久々の寺町店自己企画展です。

今回は「Profile in Delicate Porcelain」と題して、数ある北欧陶芸作品の中でも繊細で美しい作品たちを特集してみました。

211026-01

いつものポールキャドビアスのローズウォールユニットを多少棚の位置の配置換えをして展示しています。

 

 

 

211026-02

最初の写真では少しわかりにくいかもしれませんが、何点かこのフィンランド・アラビア社の
Friedl Holzer Kjellberg(フリードル・ホルツァー・チェルベリー)、ライスポーセリンシリーズを飾っております。

当時の職人さんたちが一つ一つのお米型をカッターで切り抜きこの美しい装飾を施していきます。

そして全体に釉薬を施し焼き上げ、装飾部分の穴を塞ぐというとても手の込んだ工程を踏んでいる作品です。

写真の様に光が透けた部分とのコントラストが美しいシリーズです。

 

 

 

 

 

211026-03

こちらは同じくフィンランド・アラビア社のアーティスト、アウネ・シーメスのデザインのC&S。これまた極薄のなんとも美しいセットです。

 

 

211026-04

そして光を翳すと透けるほどの薄さとその美しさ。

211026-05

文様が浮かび上がってくる。

 

 

 

211026-06

こちらもまさに地中から伸びてきた不思議な花?いや、きのこの様。

 

 

 

 

211026-07

内側の装飾。

 

 

 

211026-08

 

そしてこちらは、実はスティグ・リンドベリ。

まさに卵の殻の様に薄い一品です!!!しかも表面にはうっすらと縦縞が入っている!

すごい繊細な技術!

 

 

211026-09

通常のリンドベリサイン(1964年)と、「SW」が。

おそらく、SVAN WEJSFELTが作ったんでしょう。

『ここまでがんばったし、俺の名前も入れてくれ!」っていう彼の叫びが聞こえてきそうです。

 

 

そして

211026-010

ボディル・マンツ。

こちらも極薄の繊細な焼き物にグラフィック。

まだそんなにたくさんの作品がビンテージマーケットに出ているわけではないですが、
とても興味深いアーティストさんです。

制作風景はこちら。とても良いビデオです。

ちなみに娘さんが、セシリア・マンツさんですね。

 

 

 

 

211026-011

 

最後にそれぞれのアーティストサイン。

当時の陶芸家さんたちはそれぞれに皆個性的なサインを編み出してますね。
私も集め始めた当時は色々な本からサインを覚えて、現地買い付けにむかったものです。

当時はまだフリマにもアーティストのものがたまにあって、お目当てのサインを見つけた時には「君はこんなところにいたのか!実際はこんなお姿なのか!」と長年の探し人を探し当てたような感動がありました。

それにしてもマンツさんのサイン、ファンキーです!

 

選挙もありますね。

是非皆様、投票を済ませた上でいらしてくださいね!

 

 

第45次買い付け報告:スウェーデン編6

今回のスウェーデン買い付けのメイン。
毎年お決まりの大きなマーケットへ行ってきました。

2002014-2-01

相変わらず入り口付近は高級ショップブース。。。。

あまり近づけない雰囲気なので、一気に飛ばして奥からチェック!!!

 

 

 

 

2002014-2-02

大好きなストックホルムのショップブース。

前年とは全く趣向を変えている。

前年は50−60年代物中心だったのが今年は、アール・デコ。

全く違った商品構成ができるストックの奥深さに脱帽です。

 

 

 

 

 

 

さて、しばらくマーケットを歩いていると、週末に例の黒のもふもふを大量に買い付けたディーラーが現れた!

 

 

2002014-2-03

 

靴の箱、、、2箱。。。

 

 

 

 

 

 

2002014-2-04

 

こちらの箱にはあのもふもふたちが!
・・・・x11!!!

 

 

 

 

2002014-2-05

こちらの箱には、もふもふ X 22!

 

友人のディーラーから2、
週末に12、
今日33!!!!

このディーラー、一生懸命「これはかなりレア!」っていうけど、説得力ないんですけど。。。

 

 

 

実はこれで終わりじゃなくて。。。

 

 

 

しばらくして、また再会!!!

2002014-2-06

 

今度はポスターロールと、お菓子の箱(笑)

 

 

 

2002014-2-07

お菓子の箱には、これまたアトリエ・ファウニの人形が!!!

「こっちの方がレア!だ!」と主張。
小さなもふもふはサイズが小さいのに値段を釣り上げられた!

また、エドワード君(黄色の鼻の子)は『さらにレア!」と主張し、さらに高かった!

 

そしてポスターの方は。。。。。

2002014-2-08

正直、私もうわかりません。。。

超レアらしい!(笑)

 

2002014-2-09

6枚綴りのシリーズになっているようで、これはNo.3!

これはもう、予算オーバーが目に見えるよう。。。。

全部買ってきましたので(笑)、ムーミンファンの方!ぜひ!お願いします!

 

 

 

 

2002014-2-010

グラール,BY エドワルド・ハルド。

これ持ってるんですよね。。。でも、こんな美しいのを見つけたら買わずにはいられない。

少し安かったです。

一部、変色している部分があり、セカンドでした。

ただ、この形と質感はあまり他では見られないと思います。

 

 

 

 

 

2002014-2-011

 

そして!アウネ・シーメス!!!

こんなタイプ、一回フィンランドで逃してるんですよねー。

やっと手に入れることができました!!!

 

 

 

第45次買い付け報告:フィンランド編6

滞在中、雨ばかりだったので、商品撮影は窓際ではなく室内で。

今回借りた部屋のダイニングテーブルが良い雰囲気でした。

 

200205-2-01

でもやはりフィンランドのガラスはフィンランドの光が一番合う!

急遽晴れてきたのでまだパッキングしていない小さなグラスたちを撮影!

不思議なもんですね。日本で改めてみてもなんか違うし、またデンマークで見てもなんか違う。

 

 

200205-2-02

パッキングは少なくとも丸一日仕事。。。。

まあこれなしには仕事は言えないですかね。

ただ買いまくるだけ。パッキングは任せる!、、、なんて、すごい仕事!いつかやりたい!

 

 

 

 

200205-2-03

アラビアの手書きのプレート。

なかなか良いですよ。

 

 

 

 

200205-2-04

そして例のやつ!

 

 

200205-2-05

小さいのも手に入れました。

 

 

200205-2-06

 

200205-2-07

例のやつ。

 

 

 

 

 

 

200205-2-08

タピオ・ウィルカラのグラス。

 

 

 

200205-2-09

ローゼンタル のソルト&ペッパー。

 

 

 

 

200205-2-010

ピューターのカップ!

 

 

 

200205-2-011

 

キャプテンズ・グラスのセット。

オーク無垢材のトレイにと。

 

 

 

200205-2-012

プッコ。グッドコンディション!!

 

 

 

200205-2-013

1940−50s

タピオ・ウィルカラの初期モデル。

 

200205-2-014

なかなかの迫力!!!

 

 

 

200205-2-015

オウトクンプ社のシルバーメダル。

 

 

 

 

200205-2-016

 

打ち出しのボウル。

またすごいもんたちが、ビージェネに集結してきます。

 

 

 

 

第45次買い付け報告:フィンランド編3

前日の興奮も覚めやらぬうちに。。。

200204-01

とりあえず、あのティモのデカブツを梱包!!!

無事着いてくれ!!!

 

 

 

200204-02

引き続き街中調査。

もう予算もないんですけどね。。。。。しかも毎日ように降る雨、しかも風が強い。。。

で足取りも重く。。。

と思ったところに。。。。

 

 

 

 

200204-03

 

キター♪───O(≧∇≦)O────♪(この使い方、古いか。。。笑)

まさかまさかの。。。

 

 

 

 

 

200204-04

 

サルメンハーラ !!!!

大きさもものすごく。すごくいい!!

ちょうど両手の掌内に収まるくらいの大きさ。。。。

平常心を保ちつつ、とりあえず値段交渉から!

 

彼女の作品の初期のものは持っていたのですが、どうしてもいつかはこのシャモットの作品が欲しかった!

値段が決まった後に、私の思いと感謝を店主さんにお伝えしました!!!

もちろん、もっと大きくてブルーとかグリーンの色めの釉薬のついたタイプが欲しいですが、その辺りはもう天文学的な値段になっていて、ほんと何かご縁がないと手に入らない品になっています。

こう言った感じで普通に普通の店で手に入ったことも奇跡ですが、これくらいの大きさ、作品に失礼な言い方ですが、私にはこれくらいのものがちょうど良いのかな、、、と。

サルメンハーラ 欲しい欲しい熱はしばらくこれで治りそうです。。。多分。。。

 

 

 

たまたま、店主さんとこんな話をしているときに、もう一人のいかにもアンティーク 好きそうな紳士がいらっしゃいまして、店を出たときに、そう言った物をあつめているなら良いところがあるよ。。。。と、教えてくれた店に行くと。。。。。

 

 

またケシカラン物を見つけてしまいました。。。。

200204-05

アウネ・シーメス!!!!

 

 

 

200204-06

 

200204-07

貝殻を模したような白磁の飾りは美しく、とても繊細!!

そしてこのバンドもどう作られているのかわかりませんが、天然素材を撚ったようなとても上品な仕事。

 

マニアからしたら、一眼でアウネシーメスとわかりますが、サインもない。

値段も安くない。これまた、仕入れたは良いが誰が買うんだろう?という商品だし、
サルメンハーラ も、いやーこれはしばらくは売れないなー。。。

 

売れる物、買い付けてないやん!

 

 

200204-08

潰された耳を食べながら、反省。。。

 

 

 

 

 

 

 

200204-09

 

部屋に戻り買い付けた商品を並べてみる。

また個々に紹介しますね。