カテゴリー別アーカイブ: 買い付け報告 2005

//買い付け報告(デンマーク編)//2005,11,25

今回、メインの買い付け地デンマークでたったの4日間の滞在。買い付けの度に思いますが、その滞在期間で卸のお客様用にも十分な良い家具たちがそろえられるか期待半分、心配半分なのですが、今回に限ってはかなり心配部分が多かったのが事実です。 特に今回はデンマークの前にフィンランド・スウェーデンを回った際に何人かのディーラーから最近デンマークでは良い家具が出ないとの話を多々聞かされていました。北欧の小さな国デンマーク。いくら良質の家具が多いとはいえ、人口600万人弱の小国。それには限りがあるものです。あるところにはありますが、お値段もお高め。そんな中でも、毎度お世話になっている現地ディーラー達のおかげで今回も良い家具仕入れる事ができました。40Fコンテナ一杯の家具が12月中旬に日本に到着します。ほんの一部(デザイナー物中心)をOTHERのページで紹介しますので、何か気になる物ありましたら、お気軽にお問い合わせください。 写真はコペンハーゲン市内を走るメトロの駅構内です。いつも滞在中一回は何かしらのトラブルに遭遇します。今回もどうも駅の自動ドアが開かなくなったらしく、駅で20分くらい待たなくてはいけませんでした。聞くところによると、トラブルはしょっちゅうで、コペンハーゲンでも不評だそうです。どうもイタリアの会社に地下鉄システムを作らせたようで、こんなことだったら日本のハイテク企業に落札させたらよかったという話がちらほらあるようです。 05112501.jpg

///買い付け報告(スウェーデン編)////2005.11.14 

今回の買い付けでも何日かは雨や雪!に降られてしまいましたが、晴れた日はまさに秋晴れ!北欧の独特な深い青の空の下、澄んだ空気を吸い込むと、タイトなスケジュールの中でキュウキュウに動き回らなければいけない事も一時忘れ、リラックスできます。 今回はイギリス系のインターネットホテル予約システムで予約したSOLNA HOTELに宿泊しました。(写真) SOLNAという場所はストックホルムの中心から郊外行きの電車で10分くらいの場所。駅からも歩いて10分くらいという事だし、なんと言っても一泊300SEKは格別に安い(と思う)。これは安いホテルを見つけたと嬉々として向かっていたのです。ホテルからのメールによると、何かホテルまでの道筋を示す看板が其処ここにあるので、それを頼りに向かえばO.K.との事。駅についてかなり心許ない看板を発見。それにそって行ったがホテルまで軽く30分はあった。このことをホテルについて従業員に申告すると、「俺は毎日通っているが10分だ!」 05111401.jpg そらーあんた!そんな長い脚と何も持たずにすたすた歩きゃー10分だよ!こちとら、片手に重いキャリングケース、もう片手にはプチプチのロールを抱え、あんたの心許ない看板のせいで道に迷ってたんじゃー!と怒りをぶちまける元気もなく、部屋に。部屋も単に4人用ドミトリーの一室を貸切で使うため、使い勝手もとても悪い。他の従業員もホスピタリティー”ゼロ”のまったくお勧めできないホテルでした。 そんなことにもめげず、次の日からは買い付け買い付け!ただ、このところのリンドベリ再評価の基調。スウェーデン物のよいサプライソースがなかったのと、相場が何倍にも上がってしまっているので、ここ数年スウェーデン行きはあきらめていました。今回はお店も広くなった事だし、少しくらい高くてもリンドベリもおきたいなと思った故の再挑戦でした。早速今回も、ディーラーたちは日本人と見るや「リンドベリって有名だよねー」と。そんなディーラーには目もくれず色々回ってみると、思った以上に有るじゃーないですか!成果はOTHERのページでみてください。もう、どこの国もそうですが、足を使って頑張れば、まだまだ良い物があると!発見でした!初フリーベリと初コーゲ入荷します。 05111402.jpg 週末を絡めたストックホルム滞在でしたので、なかなかアポイント以外のディーラー以外で買うことが出来なかったのですが、たまたま閉まりかけのマーケットに当たり、中に入れてもらってしまいました。上の写真のようにもう車に積み込み始めているのに申し訳ないナーと思いつつも、何点かピックアップさせて頂きました。 ストックホルムは、コペンハーゲンより都会的で何か洗礼された雰囲気を持っている町ですね。よく私はコペンハーゲンが京都で、ストックホルムが東京って言う表現をします。コペンハーゲンはより素朴でちょっと田舎的というか。。。。ストックホルムの中でも私が好きな場所はSLUSSENからMARIATORGETにむかうHORNSGATAN通り。この通りもSLUSSEN付近の上に上っていく側道限りますが、小さなギャラリーや個人経営的な小さなショップがたくさん並び、日曜日だというのに結構どこも開いていて、いい散策になっています。またこのあたりにある住居構造が並じゃない美しさ。大分前にこのコラムでも紹介した気になる看板もここにあります。 05111403.jpg ちょっと話がずれますが、右写真はストックホルムの地下鉄の構内の写真です。(よい写真が取れなくてすいません。) ストックホルムの地下鉄には其処個々の駅でこういったアート作品を展示?しているのは有名な話ですね。国またはストックホルム市として芸術活動の一環、また、普及の一環でおこなっている事業です。こういった取り組みに年間5000万円以上の予算を割いているそうです。 今回京都の地下鉄の料金改定が発表され初乗りが今までの200円から210円になるらしい。以前地下鉄を使用していたものから言わせると、何でこんなに人が乗っていて赤字なん?と思う。ほぼ午後12時前に全線ストップ状態、終電を毎日のように利用していたのですが、結構回りにはまだまだ乗客はたくさん。本数だってぜんぜん少ない。こんな状況の中、最終的にもともと10%の上げ幅の計画を定率7.4%におさえたんだから、乗客負担の軽減も考えている。との事。京都の財政難は、日本中の恥さらし的状況。市にお金がないんだから、このままの料金じゃ、地下鉄も運行できないよ。的な開き直りではない、根本的な改善をお願いしたいもんです。 05111404.jpg 歴史都市京都はアップアップ状態で地下鉄を運営。 一方で、そんな公共と税金のハザマでアート活動にお金を使う国。それを、快く理解し承認している国民。 まだまだ、色々学ぶべきところあります! そんなことを考えながら街中を歩いていると、自転車アート?!?を発見。 いや。これはただ、こういう風に保管しているだけか?はたまた、いたずらか! ちょっと危険ですが、ふと目に付いた物が、そんな風に見えていまうのもストックホルムならではでしょうか? せっかく日本から今回御世話になったディーラーにお土産を持ってきていたのに渡すのを忘れたのを最終日に気付き、郵便局から送る羽目になり、ストックホルムの滞在は最初から最後までバタバタのまま終わりました 05111405.jpg

///買い付け報告////2005.11.13

大分ご無沙汰しておりました。 今回は10月25日から11月5日までの約10日間で3ヶ国を回るというかなりタイトスケジュールでの買い付け。正直、十分な買い付けが出来るかどうか一抹の不安を抱えながらの旅程です。 一カ国約三日間というスケジュールは、初日に買い付け、一日余裕を持って、もう一日でパッキング。 まさにどの国でも夜なべでパッキングでした。 こんなハードスケジュールの中、よい天候に恵まれればまだ”まし”なのですが、どうもこのところ買い付け期間の何日間は雨に降られたりするようになってしまいました。 今回も、ヘルシンキに着いた当日はなんと雪! 05111301.jpg 2日目も激しく降っているもので、ヘルシンキ市内によくあるセカンドハンズショップで1ユーロの折りたたみの傘を買ってしまいました。 (こいつはこの後、ストックホルム・コペンハーゲンでも活躍する事になる。) こんな中でも、ヨーロッパの人(っていうか外人はみんな)傘ささないですよねー。(だからイギリス人は?が薄い人が多いという噂も。。。) 傘をさしている自分がなんだか軟弱に思えてきます。私もなるべく酸性雨の影響を避けなければ! 皆様からの要望の多いヌルメスニエミの珈琲ポットも「最近見ることがなくなったよ。」との、ディーラーの話もここ最近の日本での盛り上がりを見ると解る様な。。。 今回の収穫はOTHERのページでご覧下さいね。 50sのヌルメスニエミもあり、カイフランク・エステリトムラ合作・60/70sカラー満載のケトルあり、色々多く取り揃えることができました。 05111302.jpg もちろん、タピオウィルカラ・カイフランクのアート・プロダクションピース。珍しいオイバトイッカのグラスオブジェ。アラビアのカップアンドソーサーも色とりどり。 チェルベリーの大き目のライスパターンヴェイス。なかなかお目にかかることの出来ないサルパネバのスタッキンググラス。アラビア・アートデパートメントの陶芸作品も外せませんね。 丁度出国前にNHKの番組でフィンランドデザインの特集がやっていたので、デザインミュージアムにも行ってみたんですがなんと閉館中! この忙しい合間をぬってにせっかく脚をむけてたのに、次回展示の用意の為閉館とはついてないもんです。 こんなバタバタな中、大急ぎで次のストックホルムに向かったのでした。(楽しみにしていたフィンランド料理(笑)も今回は食べられずじまい。)   2005/11/13 05111303.jpg

**進展報告** 2005.10.23

3年間お世話になった高辻御幸町のお店。 最後の日9月30日になりました。 とうとう看板も取り外される事になり、びーじぇね君も少し寂しそう・・・・・ 自分でも良くこの狭いスペースで家具屋を始めたもんだと、関心を通り過ぎて呆れてしまいますが、 そんななか、この狭いお店に今までこまめに来て頂いていた、お客様。 遠方から来られたにもかかわらず、お店が閉まっていたり、入荷直後で商品が山済みになって、商品も見るに見られなかったお客様たち。 それでも温かく見守ってくれ、また足を運んでいただいたお客様。 本当に感謝しております。 今後もお客様に喜んでいただけるような仕入れ心がけていきますので宜しくお願い致します。 05102301.jpg 10月1日にメデタク新店での営業開始いたしました! 倉庫から2トントラック満載で、新店に1回。 旧店からなんとその2トントラックで2往復! あの小さな店のどこにそんな荷物置いてたのか、自分でも不思議なぐらいです。 段取り悪く、9月30日の荷物の移動時にまだ床のペイントが乾いていない状態!シートをしいてとりあえず家具たちを納入。 家具の配置と小物の展示は徹夜の作業となりました。 そんなこんなの段取りですので、開店日には間に合うはずも無く、照明も無い状態での開店で、夕方からは店にあったフロアーランプやテーブルランプ等のコンセントにつなげば点く照明だけが頼りです。 そんな中でも、開店祝いまで持ってきたお客様。 新入荷の商品をみに来てくださったお客様。 本当に有難うございました。 05102302.jpg この3週間で上の写真や左の写真のように 店内も大分落ち着いてきました。 やっと落ち着いてきたので、早速買い付けを計画いたしました。 10月25日(火)から11月4日(金)までお休みとさせて頂きます。 今回はフィンランド、スウェーデン、デンマークと3カ国をこのスケジュールで行く超強行軍です。 11月5日(土)からの営業となりますが、海外からでもメールは見れますので何かお探しの物、ご希望の物、ございましたらお気軽にお問い合わせください。 また帰国次第、買い付け報告もアップしていきたいと思っております。 05102303.jpg

///噂のフィンランド料理//// 

今回の買い付けの少し前だったか、某仏国の某大統領の失言を覚えている方いらっしゃるでしょうか?元々、某英国と仲の悪いこの国の人らしい発言だったのですが、「料理のまずい国の人間は信用できない」と。。。。。某英国に対する皮肉ですが、そのときにヨーロッパで一番料理のまずい国はフィンランド、その次が某英国ということおっしゃっていました。 私の場合何度もフィンランドに行っていますが、正直買い付けではケチった食生活の中、町のケバブ屋さんか、スーパーで売っているパックをチンして食べるくらい。噂の、ヨーロッパで一番まずいといわれている国の料理は食べた事ないなーと思い、今回初めて挑戦してみる事にしました。 写真はいつも行く水辺のカフェの様子。特に本文とは関係有りません。 さんさんと注ぐ日差しの中、近所の人たちがカーペットを洗って干してました。カーペットも気持ちよさそう! なおこのコラムは完全なる個人的な意見ですので気にしないで下さいね。 05082301.jpg そういったわけで今回私の完全なる個人的批評のターゲットになってしまった店「KUU」です。 ホテルのお姉さんに紹介してもらった、フィンランドの伝統的な料理をリーズナブルに出すお店。 (リーズナブルっていうのが大事ですよね!) トラムの通る大通りから一歩は入っただけなのですが、写真のように正面が公園になっていて、テラスだとこの季節本当に良い雰囲気で食事が出来る場所です。夜7時くらいにお店に着いたと思います。 すでにテラスの席はほぼ埋まっていて、入り口近くの小さなテーブルしかあいていませんでした。人通りもとても少なく落ち着いたロケーションですので、それでも十分です。 ただ、座ってみて気付いたのですが、後ろのおばさんが結構きついタバコを吸っているのと、正面のおばあさんの香水がとてもきついのがかなり気になりました。 05082302.jpg まず一皿目。(もちろん既にオーダーしていたフィンランドの生ビールは一杯空になっていて、辛目の白ワインをグラスで頂いておりました。) 左端のスモークサーモンは、日本で出る物より、より魚の熟成しているようなうまみがありワインとも合いました。奥のサワークリームチーズのような物とあわせても美味しかったですよ。 中央はニシンのフライを南蛮漬けのような形で酢に漬けてあったもの。特筆するような物でもなく、ただ、頂きました。 特筆する物は隣に添えてあるにんじんです。 これは、食べている時に「ふっ」と頭に浮かんだぴったりな表現なのですが、しばらく冷蔵庫に入れっぱなしで、しわくちゃになったニンジン!! 特に味付けもない、「フニャガリッ」っとした何とも言えない食感の悪い物でした。 05082303.jpg うーむ。。。。さすがっ!と色々な思いを頭の中で馳せながらいると、パンが運ばれてきました。 「べつにパンはどこもそー変わらんやろ!」と一口食べた瞬間、これはちゃんと写真に収めなければという衝動にかられました! 実際良く考えてみるとこの手のパン(というかパンではない、というか呼べない)はヨーロッパでたまにお目見えする、食べるとボロボロかすが落ちるくらい乾燥しているヤツ。昔、ヨーロッパ貧乏旅行をしていたときにナケナシのお金をはたいてスーパーで買ったパンがこれで、捨てるわけにもいかず、我慢して食べたつらい思い出がよみがえってきました。 食べた瞬間は、いくら伝統料理だからって、たとえば日本の伝統料理を食べにいって、本当に昔食べていたヒエ・アワは出んやろ!って思ってしまったんですけどね。。。。 おなか減っていたんで、今回も全部残さず食べましたけど。。。。。 05082304.jpg 書いてませんでしたけど、今日の魚料理「DAY OF THE FISH」を頼んでいたのです。 ウェイトレスのお姉さんに「どんな魚?」と聞いた所、「WHITE FISH!」との事。 ほわいと・ふいっしゅー?!?って。。。 多分白身魚の事だと思うんだけど、魚のうんちく大好きの私としてはフィンランドの海に住む謎の白い深海魚を勝手に想像しておりました。 実際は背中は濃色、おなかにかけて白くなっているタイプの少し細長の魚。白身もカレイやタラ系のものではなく、青魚系。多分サワラに近い魚だと思います。新鮮なのか、身もとてもジューシーで、身割れも少なく、少しも魚くさくないところを見ると、とても新鮮な魚なのでしょう。 添えてあるジャガイモがこれまた美味しい!ホクホクというよりは、もっちり甘い!これは美味しいと、喜んで食を進めていくうちに、写真にも有りますような魚の上に添えてある緑のハーブような物を食べてしまいました。これが、苦くて青臭くてとても食べられた物じゃない!たんなる「草」! さすがにこれは残してしまいました。 以前スウェーデンで同じように魚料理に乗っていたハーブのような物を食べた時はとても美味しかったのでつい食べてしまいました。というかこれは食べる物なのでしょうか? 05082305.jpg 結局、本日の魚料理とビール1杯、グラスワイン2杯で39.8ユーロ。大体、5500円くらい。。。。って5500円!つい、いつもお酒を飲んでしまうので高くついてしまうのですが、ご当地ではリーズナブルなお店ということなので、もし少し高めのお店に行ったらそれこそ1万円くらいになってしまうのでしょうか。 やっぱり北欧は高い。。。。。 考察すると、素材的には良かったが、味のほうは。。。。。。というところですかね。また、きついタバコや香水を食事をするにもかかわらず使うという事は、それだけ食に対する思い入れがないのでしょうか? やはり、一見は百聞にしかずとも言いますし、実際に皆様も食べてみるに限ると思います。食べた時に、某大統領の言葉が真実かどうか、写真のようなフィンランドの澄み切った青い空のように、すっきりはっきりする事でしょう! ちなみに大統領の発言後、フィンランドに住んでいるイギリス人とフィンランド人の夫婦がぜひうちに来て本当のフィンランド料理の味を知って欲しいと、招待状を出したようです。大統領が行ったのかどうかはわかりませんが、もし、美味しいフィンランド料理を私にご馳走したいと思っている方はぜひお声を! 即、駆けつけます!(笑) 2005.8.23 05082306.jpg