カテゴリー別アーカイブ: 買い付け報告 2010 24次

買い付け報告::コペンハーゲン編

    コペンハーゲンも相変わらずの晴天続き。

ヨーロッパはバカンスシーズン真っただ中。

町中は観光客でいっぱいです。
 コンエンス・ニートヴの広場にはロイヤルコペンハーゲンのインスタレーションも。   
 

 そのあまりの暑さに出張アイスクリーム屋さんも。

車を使ったハイテクではありますが、「ちりーん、ちりーん」という呼び鈴はどの国も同じみたいです。

ナカナカかわいいですよ。

 コペンハーゲン滞在の前半は相変わらずの詰め込みスケジュール。

ディーラーたちの夏休みも考慮しながら毎日アポイントをこなしていきました。

毎日、時間刻みで動きますが、突然ディーラーの車のタイヤがパンク!

 
 

 修理が終わるには1―2時間かかるとのこと。

せっかくですし買い付けた素晴らしい椅子に座ってビールを一杯。

こんな時はのんびり待たせて頂きます。

 ヨーロッパのバカンスシーズンの関係かもしれませんが、日本への帰国の飛行機が満席つづきで席が取れませんでした。
その為、いつもより2―3日余計にデンマークに滞在することに。この機会にと思い、自転車を借りてここのところ疎遠だったディーラー周り。
いつもお世話になっているディーラーの自転車で、ブルーの色がかっこいいです!
ですが、脚の短い私には足が届かない!サドルを思いっきり下げでも足が地面に届かないのはデンマーク仕様だから?私の脚の長さに問題が?
 
 

 あるディーラーは「倉庫まで自転車で5分だし見に来なよ!」とお誘い。
自転車大国デンマークならではでしょうか。

「ちょいと自転車で倉庫まで」なんてうらやましいです!

 公園の入口に見慣れない看板のようなものを見つけました。(落書きされてますが。。。) 
 

 中には黒いビニール袋。
そうです!犬の散歩のお友。

犬の糞入れです。

いやー、ゆりかごから墓場までと良く北欧の福祉はいわれますが、犬のウンコの世話までとは、恐れ入りました。

 週末もはさんだのでフリマにもいって来ました。

毎度のことながら買い付け終盤戦は資金不足。

かなりの良いものが出ない限り、手は出しません。

 
    そんな中見つけたのがこれ。
ガード・ベグルンドのアロマポット。
薄い白磁の陶器の口からアロマを入れ、内側に仕込まれたライトをともすと、その電球の熱でアロマの香りが、、、
また施された模様からはうっすらと明りが洩れる。。。
(多分)。
そんなロイヤルコペンハーゲン5-60年代のアイテムです。

 最後にはお決まりのビールを。。。。
今回は久々にコペンハーゲンを満喫しました。

デンマークからの小物や家具たちは9月末くらいの入荷予定です。
いつものカタログ(らしきもの)を二条店・麩屋町店に用意しましたのでまたお探しのものありましたらお気軽にお店にてお問い合わせください。

 

買い付け報告:オーフス編

  

 今回の家具買い付けではコペンハーゲンだけでなく、他の都市にも行ってみようという事で一日余分にスケジュール組みました。コペンハーゲンだけではナカナカものが集まりにくくなったと最近ひしひしと感じはじめています。
という事で、50回以上コペンハーゲン・キャストラップ国際空港には来ていますが、初めて国内線乗り場に。
ターミナルが違うのかストックホルムから来ているので、国内線乗り場までめちゃ遠い!ただ、そこには美しい建築が続きます。ただ難点は、暑い!エアコンが効いていない!この美しいガラス張りの建築は、ここコペンハーゲンに来るであろう近未来温暖化現象を考えておりません!

 小さなジェット機で出発です!

  
     数十分のフライトで早々オーフスに到着です。
第一の都市コペンハーゲンが日本でいう東京?第二の都市であれば大阪?と比較するにはあまりにもローカルな小さな空港。良いのか悪いのか?延々と続く畑、、、夕立が降り始めると遠くには落雷の光がはっきりと。。。何とも平和な雰囲気です。初めての訪問という事で、現地ディーラーにホテルを紹介してもらい、しかも、律儀にもお迎えもしてくれるという。。。。そのディーラー、颯爽とベンツで登場!(乗ってる車で大体彼の扱っている商品と価格帯、儲けとかもわかりますね) という事で、もしかしたらわざわざここまで来たのに。。。なんて結果になるかななどと考えてしまいます。到着と同時に、何かの匂いが。。聞くところによると養豚場の匂い。。。うっすらとした養豚場のにおいに包まれ(笑)、早速空港を出発。 
    紹介されたホテルにチェックイン。
国道から10分くらい外れた水辺にあるペンションのようなそれはそれは素晴らしいロケーションでした。
通りすがる車はあって一時間に一台。
もしディーラーを怒らせてここに置き去りにされたら、帰られないんじゃないか?と思うほどの孤立したホテル。
そのホテルは料理も自慢のようなので、せっかくなので軽い食事を用意してもらうようお願いしていました。
 用意してあったのは、こんな料理と赤ワイン一本。
(ワインを置いているところが気が利いている!)
この夜だけはテレビもつけず、コンピューターも開けず、その料理とワインで至福の時を過ごさせていただきました。
ただ、この日本人は夜10時前に到着し、遅くても朝10時にはチェックアウトしなくてはいけません。部屋は50平米!そのロケーションと料理。約12時間でこみこみ16000円。。。まったくもって、もったいなくも、とてもぜいたくな時間でした。(まあ、コペンハーゲンはディーラーの家にタダで素泊まりなので、まあいいか!)
 
正直このグッド・ロケーションにはチェックアウト時間ぎりぎりまでのんびりしたいですが、ディーラーは朝九時に迎えに来ると!「やる気」です!流石、儲かっているだけあり、すごいストック!あほみたいにGE290を沢山そろえています。しかしちょっとたかいなあ!あれっ!チークバージョンあるやん!えっ?オークと同じ値段?!買います!のようなやり取り。こちらも伊達に買い付けしてません。そんな現地ディーラーとの対決の中、他、オレ・バンシャー・イヴァーセンのローズウッドテーブルや「えげつない」ローズのチェアー沢山買い付けてまいりました。

お宝沢山であれば、平気で一軒6時間くらいかかる場合もあるので、その日のスケジュールは余裕を持っていたのですが、まあ、そこそこの収穫であれば、昼過ぎには終わります。夕方のコペンハーゲン帰り便まで時間があるので、ディーラーにちょっとお願い。市庁舎をみたいと。彼もデザイン好きですので、もちろんOK。今回出発前に「なぜ、市庁舎を見に行かない!」と手厳しいお客さんの意見もあり(笑)、行ってしまいました。 早速問題の(笑)時計台。反逆のデザイナー。ポールヘニングセンとともにデンマークを代表するアナキストです。     
1940年代の建物。階段手すり、照明、床。。。。全てのディテールがぐっときます。建築当時はそのモダンな建物に賛否両論だったらしいです。今では近くにもっと現代の新しい建物があったりと、市庁舎は今と昔の橋渡し的な立ち位置になりいまではすっかりオーフスのランドスケープにはには無くてはならない建物になっています。
 

買い付け報告:スウェーデン編

  

 ストックホルムもめちゃ暑いです。相変わらずの連日30度越え。まいるのはエアコン設備の無い建物が多く、一歩店の中に踏み入れようものなら私のような熱がりは汗だくだく。単に目をこらしてどこかに良いものないか集中しておりますが、周りから見たら異様な形相でしょう(笑)。

 おまけにいつも当てにしているディーラーなどが御休みだったため苦労しました。ただフリーベリや、やはりなぜか目が行くタピオウィルカラのクリスタルオブジェ、ニールンドやスタルハンのものもなかなか良いものそろえられました。   
    滞在中、ワールドカップの決勝戦が。夜8時半から。。。なかんか良いタイミングでじっくり観戦できました。同じく戦利品はヤフーフォト"こちら"にて。ご確認のうえ、どんどんご質問ください!なお、お電話での質問には申し訳ございませんがお答えいたしません。また、メールにてお問い合わせ頂く場合は住所連絡先をご記入ください。住所記入の無い一見のお客様への返答は控えさせていただきます。

買い付け報告 フィンランド編

   さて今回は,買い付け三日前に腰をいわしてしまいどうなる事かと思いました。
京都事情通(笑)の海堀さんに早速お勧めの医院を教えていただき治療。。。。
なんとか前日にはコルセット付きでなんとか普通に生活できるように。
ただ長距離便をあの狭いエコノミー席でこの腰が持つのか大変心配。万が一現地で再発しようものなら仕事になりません!
こんな時、いままで不必要にたまりまくったフィンエアーのマイルの出番です。
 なんと夢のビジネスクラスでの買い付けに!
マイルでアップグレードです!
いやー!ウェルカムドリンクにシャンパンを。。しかもタピちゃんのウルティマトゥーレ。
タピオウィルカラを知らなければ、変わったグラスだなと思うだけでしょうに、こんな大喜びする私は良いお客だと思います(笑)。
 
    シートはレカロ製の全自動フルリクライニング!
ここ十年エコノミークラスでは一切寝れなかった私が2―3時間寝れました!
しかも映画が見ごたえのある「シャッターアイランド」。
これはミスターヨーロッパも病みつきになります。
心配だった腰への影響もなく、あっという間にヘルシンキ到着です。
 それにしても熱い!
せっかくの北欧買い付け。最初の都市ヘルシンキ。聞くところによると30度超えの毎日。この地球何かおかしいのかな?
そんな中、今回の私は違います!到着日その日夜のディーラーとの待ち合わせまで、町中を回り数点仕入れ。夜六時からの彼らと待ち合わせ。2―3時間の睡眠により、「なんでそんなに元気なの?」というどっかで聞いたようなフレーズですが、現地ディーラーでも私のいつもと違う様子に気付きます。彼らと何やと話していたらすっかりワインボトルが5-6本開いていました。
 
    次の日はいつものコレクターと。
彼のデザイン講座は正に「生きた情報」。
このためにフィンランドに来ているんです。
今回はヘルシンキ郊外でマーケットがあるとのことで、あらかじめ彼に電話をしてなんとなく「一緒に行きたいなあ。」と匂わせておきました。
 「朝早いけど一緒に行くか?」ととてもうれしいお誘い。
以前彼と一緒郊外のマーケットに行った時の彼のハンティングに魅了され、今回もぜひともと思っていました。
彼にとっては朝早いかもしれませんが、時差のある私にとっては余裕。朝4時に起きて、ゆっくりお風呂。5時半から開いている軽い朝食ビュッフェをほおばりながら彼が来るより15分は早く準備万端でした(笑)。
早速、車で出発です。
 
    ヘルシンキから車で約1時間。
コレクターのすごいところは、フィンランドデザインをあらゆる側面から知っている事。
車で通り過ぎる景色にも、あの建築あダレダレ。。あの町は50年代デザイン全盛の時代にデザイナーによって作られた地域。
鼻の良い人であれば気付くと思いますが、そこに住んでいる人達と、彼の狙っている獲物の関係。
写真の鉄塔は、建築家アンティ・ヌルメスニエミの最後のお仕事。言われてみれば鉄塔すらモダンデザインに見えてきます。。。
とても平和の景色がひたすら続きます。
 今回のマーケットの元々のスタートはベルテル・ガードバーグのデザインするブロンズなどを生産していた工場跡地で、その美しいレンガ作りの建物と目下を流れる川のコントラスト美しい場所だったそうです。
ただ、その場所をある金持ちが買い取ってしまい、マーケットをコントロールするようになりました。それに反発したディーラーたちが新たに作ったのが今回のマーケット。
レジスタンスです。反逆者です(笑)。そのレジスタンス軍のマーケットに行ってきました。
 
    颯爽とコレクターの入場です。
背中にオーラを感じます(笑)。
それにしてもなんとも美しくのどかな場所でしょう!
そこに出てくる驚きのお宝達!
何とも美しいタピオ・ウィルカラやカイフランク、アラビアのアートデパートメント作品やティモの小さくも美しいオブジェまで。。。
 既にマーケット前にかなり買い付けている中でのここでの収穫はなんといいましょうか。何とも心締めつける、財布も締めつける結果になってしまいました(涙)。
それにしてもコレクターの買い付けは神懸っています!私が数千ユーロつぎ込んで得た獲物の日本での価値を、たぶん10分の一くらいで私より価値のあるものを仕入れていました。
今回も私の目の前で、アアルトのオパールグラスキャニスターを行かれてしまいました。悔しすぎる、、、というか、レベルが違いすぎます。。
脱帽です。
 
    今回の買い付け用に日本でそろえた物の一つ。手提げ袋をたくさん持てるツール。京都の電気街においておるところ見つけました!「なんてお利口な道具を売っているんでしょう!」多分最近多い中国からのお客様用でしょうか…・それにしても現地フリマーケットで一袋に皿10-20枚。10袋買い付ければ、一本の指に10-20枚のお皿の重さが。。。。。指がちぎれなくとも、指先が青くなります(笑)。今回も早速ここ美しくものどかなフリマーケットで大活躍。フィンランド人の大注目を浴びた勝利の瞬間がおとずれました(笑)!ただ、荷物がたくさん持てる半面、荷物が全体的に広がってしまい背中や肩、二の腕の筋肉に負担が来る、結局はその重量を筋トレのように持つしかないんです。肩あたりの筋肉のバンプアップにもってこいです。。。。。(大汗)
 良い買い付けができると必然的にパッキングが苦しくなります。。。特にこの時期ですと、フィンランドのグラスが大変気になります。あの型吹きの薄いグラスたちを梱包するには大変気を使います。今回は中でもアウネ・シーメスのエッグシェルなどもありますから、このあたりは必ず別箱に詰め込んでから、さらに箱に詰め込みます。現在デザインミュージアムではオイバ・トイッカ展が開催されています。色々展示されていてレア物などもありますが、何か心に響かない、どこか薄っぺらさを感じさせる展示でした。このあたりは好みですね。ただ、何時ものコレクターは自分のコレクションを惜しみなく貸し出しているようですが、雑誌で紹介されているようなその他ディーラーのコレクションは無かったように思います。そのあたりのプロのディーラーの思いやそのコレクションなどが反映されればもっと良い展示になったかもしれません。 
    この忙しい中、食事にも行ってしまいました。
今回はGROTESK.
AEROの正面くらいに位置するレストランです。
 ミシュランお勧めのレストランだけあり、前菜とメインの2皿頼みましたがどちらもかなりおいしかったです。 
     料理されたカンタレッリ(こちらの本物(笑)は初です!)。
  メイン。 
 

 黒、赤でそろえられた店内。


照明はオリジナルでしょうか?

  エントランスの照明含め、トータルでコーディネイトされていました。
それにしてもサマーホリデーまっ最中のヘルシンキでは夏休みを取っている店がほとんどです。

待望のシェ・ドミニクも夏休み中、、、
また次回のお楽しみにです。

 
 

  毎日30度超えの日が続く中、やはり、夕立が、、、
これはゲリラ豪雨です!

フィンランドでゲリラ豪雨!

うーむなにかおかしいですよ!

 最終日、なんとかパッキングを済ませ、無事、送り出し完了。最後はいつもの水辺のカフェで。日差しは強く30度越えていますが、風が心地よいフィンランドでした。。。。以前ヤフーフォトにて写真を公開した所、電話やネット問い合わせで悪質で悪筆な方がいて、しばらく思わせぶりな写真公開でした。いつも近郊の方含め、素晴らしい遠方からのお客様にも恵まれ、リクエストもあり、再度復活させました。どしどしご質問ください。
ヤフーフォト
"こちら"にて

電話での商品お問い合わせには一切お答えいたしません。また一見のお客様に関しては住所や℡番号の記載のない場合や文章をみて商品について知識のなさそうな方には返答致しません。(たとえばカイフランクのクレムリンベルに対して「よく雑誌に出ているガラスの玉ねぎみたいな物の値段を教えてください」(失笑)等。)