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::買い付け報告::フィンランド編2007、02、18

今年の冬はこの京都でも暖かい日が続きました。 京都の盆地特有底冷えも無く、とても過ごしやすくて助かります。 冬の買い付け。毎度の事ながら北欧の寒さを十分覚悟の上。 耳を隠すニットキャップを忘れたにもかかわらず何とかしのげてしまったのにはびっくり。ここヘルシンキもマイナス5度くらいになる日もありましたが、 現地ディーラー曰、つい2週間前にやっと本格的な冬が来たとの事。 何か全世界的に危ない様相を呈しております。 07032002.jpg ただ、やはりヘルシンキは寒かった。マイナス5度の冷え切った空気、氷の粒のような雪がまい上がる中、お目当てのディーラーとのアポイントをこなしてきました。今回もヘルシンキ滞在3日。それぞれのディーラーの協力があってこその仕入れです。日本向けだけかと思っていたアラビアの食器などは、フィンランド国内のオークションでかなりの高値で取引されているようです。このところかなり品薄である事を実感しながらの買い付け。今回EMILIAのバターケース等以前に比べたらびっくりするような値段でしたがとても良い状態のものを仕入れることが出来ました。 07032003.jpg 今回の仕入れフィンランドでは一つ目的がありました。お客様からのご依頼でカンタレッリの20cmバージョンを仕入れる事。市内のディーラー達から数本発見することが出来ましたが、正直コンディションにはがっかり。。。。底の部分のチップは目をつぶるとしても、ラインカットの線と線の間のチップやら、比較的目立つスクラッチがあの美しい花びらのような部分にあったりと。。。。既に50年以上経っているビンテージとはいえ、もう良い状態のものを探すのは難しいのか。などと考えていると、最後、それは素晴らしいコンディションのものにめぐり合うことが出来ました。今ではフィンランド国内でこのカンタレッリを知らない人はいない筈。それに加えこのユーロ高の逆風。もう簡単には仕入れることが出来なくなっています。このパーフェクトコンディションのカンタレッリは既に売約済みですが、もう一本良い状態のものを仕入れていますので、お店のほうにも見にいらしてくださいね。 07032004.jpg

買い付け報告::ストックホルム編:2007.2.18

やはり大分違います。ヘルシンキからストックホルムまでは1時間くらいのフライト。大分緯度も下がっているせいかヘルシンキに比べ大分暖かく(でも寒いですが)感じられますよね。それにしてもストックホルムの皆様(寒いところに住む人たち全般)にいえることですが、凍った歩道を上手く歩きます!中には氷の上をスケートのように滑りながらあるく人もちらほら。 私など何度足を滑らそうとした事か!もし買い付けた品を持っている時に足を滑らせた時には!慎重に足を運びます。 私が買い付けの為滞在した翌週もしくは2月の月末あたりに、大きなマーケットが開きます。以前このコラムでも紹介したと思います。ただ、それに標準をあわすとそれこそ名うての日本からのバイヤーたちがこぞって集結。競争率も激しそうだし、私はあえて前の時期に。でも、マーケットに出店する人は、ほぼ市内のディーラーばかり。だったらその前にディーラーたちを尋ねたほうがと思うのは私だけでしょうか。リンドベリのアートピースも少し値段が落ち着いてきたかなと思わせるくらい色々揃えられました。また、食器なども状態の良い物が多く、ブルーアスターやLINNEAなど色々取り揃えましたよ! 07021801.jpg 何年か前にお店に来られたお客様でLISA LARSONのピッピないの?と言うお客様の一言が最初でした。 LISAのビンテージ物。中には多く創られているものなどもあるようで特に人型のものなどはよく見ます。うちは動物型をメインに、珍しいもののみ値段が合えば買い付けてきています。お客様の一言以降、再三スウェーデンにはいっていますが、ピッピは一度も見たことが無い。長らく探しまくった末に見つけたとしても状態の悪いものばかり。2本足で立っている形状的な事もあるのでしょうが、いくら欠けていても凄い値段がついていたりします。でも今回やっと出会うことが出来ました。もともと本で見て感じていた印象より小ぶりですが、さすがの目力。本にもあるように1969-71年までの2年間(期間的には1年程かもしれません。)しか生産されていません。リサがピッピの版権を買ったのですが、その後、作者の意向により返してしまったところから2年しか生産されなかったようです。ディーラーは当時の単行本でしょうか?一緒に付けてくれました。PIPPIが倒れないよう支えるホルダー(MADE IN TAIWAN)もお付けします。 07021802.jpg