カテゴリー別アーカイブ: デンマーク 家具

FINN JUHL WALL UNIT BOVIRKE BO71 阪急うめだ本店 2021素晴らしき時代マーケット

暑い日が続きますね。
災禍もまた広がりつつありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

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八幡倉庫のこの扉の前あたりでいつも作業しています。
上部に多少のヒサシがあるのですが、午前中はこのように直射日光がガッツリ入り込む角度なので、かなり身体的危機を感じる状況です。(笑)!

ただ、昼過ぎからはだんだん日差しの角度が変わって、これまた中京などの街中にはないような風が吹き抜けるので、意外に快適?(ではないですが)マシな感じで作業が進められます。

なので午前中は多少の倉庫内作業、午後から外でガッツリ家具のお手入れ、、と言う感じですね。
(倉庫2階は天然サウナです。。。。)

 

 

まだまだ先の話かと思っていた、阪急うめだ本店での催事、「2021・素晴らしき時代マーケット」まで、もう二ヶ月を切っています!

先日から、スティーン・オステルゴーのプレジデントチェアー&オットマンセットのメンテナンス状況をお知らせしていますが、今回紹介するのはこれまた展示の目玉!

フィン・ユールのウォールユニット!!BO71です!

 

 

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約80cm幅の壁3枚と両脇に幅60cmのパネルが付いていますので、
横幅トータルで約360cm(たかさ200cm)のチークウォールユニット!!!!

写真上記のように、買い付け時には160cmのサイドボードと80cm幅のキャビネットが2台(一台ガラス・一台木製扉)、そして確か5枚ほどの棚板がついていたはずですが、コンテナ入荷後の検品にてしっかりと全てのパーツの確認ができました!!

 

 

 

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椅子に見て取れるような流れような有機的なフォルムと言うことではありませんが、
シンプルな中にもフィン・ユールらしいディテールが感じられる家具だと思います。

やはりこのブラスのパーツが効いていますね!

 

 

 

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やはり特筆するところは、このチーク材の木目でしょうか?

専門家の方にお聞きしても、今はもうなかなか良いチーク材が出てこない、、、、と言うお話をよく耳にします。

そのダイナミックな木目を見ると、やはり当時でも選りすぐりの一級品を使っていたと思われ、どこか圧倒されるような迫力を感じます。

もちろん無垢材の家具ではありませんが、このウォールユニット。
きっと催事会場でも引き立ってくると思います。

皆様のお越しをお待ちしております!

 

 

Steen Ostergaard   阪急うめだ本店 時代マーケット2021

皆さま。スティーン・オステルゴーというデザイナーをご存知でしょうか?

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時代を感じさせるファッションと風貌がいいですね!かっこいい!

 

 

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北欧デザイン好きなら、まず持っていることでしょう。
TASCHENの「SCANDINAVIA DESIGN」、500ページ目からです。

また、織田先生の「デンマークの椅子」でも202ページ目に。

そして島崎信さんの「美しい椅子シリーズNO.5世界の合成素材製名作椅子」でも40ページ目に登場しております。

 

もちろんビージェネでも今まで取り扱いあり!こちらです。

 

 

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#290 チェアー。

上記参考書籍にもありますが、おそらくケアホルムやパントンの椅子からデザインを起こしたと思われますが、パントンチェアーより軽量化を図ったため、大きなデンマーク人を支え切ることができなかったようで生産は短期間に終わったようですね。逆にレア?

パントンチェアーはデビューが1967年とありますが、構想は1958年より。
オステルゴーの290チェアーは1966年とか68年とか、色々説があります。

なかなかのすれ違い具合。。。。

 

 

 

 

それはそうとして本題。

だいぶ前から倉庫で眠っていた「けしからんプラスチックチェアー」がありまして。

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こちらでございます。

上記、290チェアーも同一のシリーズ、A-LINEシリーズ。

「プレジデント・チェアー」

まさにプレジデント!

 

何故、倉庫に眠っていたかというと。。。。クッションがない!

オリジナルはこんな感じ。

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いやー、、、カッコ良いですねーー!!!

私の持っているブルーの椅子は、写真ではなかなかわかりにくいですが、傷あり、塗装も一部はげていたりと。。。。

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2セットあります。

表題にもありますがこれらをなんとか復活させ、今年の9月にあります阪急うめだ本店での「時代マーケット」に出展させたい!!!

これらをどこまで綺麗に仕上げられるか!

ところで、290チェアーはパントンやケアホルムのデザインと、、、、という話の続き。

今回のこのスツール。。。。

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そう、柳宗理さんのバタフライスツールに!!!
バタフライスツールは1956年デビューだそう!

 

普通にスティーンオステルゴーさんの公式ホームページ(?)多分こちらが見つかりました。まだご存命なのかな?

 

みなさん一緒にインスタ等フォローしましょう!

「実南」 福岡・北九州 マホガニーチェアー&シバストチェアー

先日、また良い椅子たちが北九州に旅立っていきました!

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おそらく1930−40年代の椅子。
材もなかなかの風格のあるマホガニーです。

いわゆるデニッシュモダンの雰囲気より、どこかクラッシックな厳格さや風格を感じさせます。

そして何より、細部の作りがかなりこだわっている。

 

 

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背もたれには、縁取りのようなカービング。

 

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足先付近に配された『X』の貫。。。。

材もそうですが、今ではこんな仕口、できませんね。
この辺りのデザインの資料が少なくなかなか詳細は特定できませんが、おそらくフリッツ・ヘニングセンあたりの工房じゃないかなと思います。

そしてそして、オリジナルだと思われるホースヘアーの張り時。
良い状態で残っていたので、内側の素材の入れ直しと、シート下テープをやりかえるのみで、貴重なホースヘアーシートは再利用いたしました。

 

 

 

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そしてはこちら、今も現存しているシバスト社のローズチェアー!

シバスト社の椅子の中でも一番クールな椅子じゃないでしょうか!(笑)

 

 

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なんか作りもものすごい!

背もたれはローズ無垢材を左右からジョイントし、フレームとの接合部分にはメタルを使っている!

これがまたローズに合うんだよね!

シートは栃木レザー・ジーンズ黒にて!

 

 

 

実際にお店に入った様子。。。

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いやー、カッコ良いですね!

お店は『実南(みなみ)』さんです。

元々『魚菜 ぎやまん』という店名だったのを、この6月に『実南』に変更いたしました。

どちらの椅子も店主ご夫妻に気に入っていただき、納品までお待たせしてしまいましたが、
椅子たちも美しいお店にぴったりハマって、本当に嬉しく思っております。

今回のご縁をいただきました、北九州のKさん、本当にいつも有り難うございます。

 

北九州といえば、おいしいものの宝庫!!!いつもお客様からのお話を聞いてるだけで、ムズムズしてくる。。。。。これで、北九州に行く口実もできたので、ぜひぜひ『実南』さんに行ってみたいと思います!

皆様もぜひ!

お店の情報です。

『実南』
福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-3-4 美松コア1階

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IYEYA 株式会社いえ屋   ARNE WAHL IVERSEN /NIELS MOLLER/ARNE JACOBSEN

先日、素晴らしいセットを納品してまいりました。

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アルネウォールイヴァーセンチェアー!
arne wahl iversen Glyngøre Stolefabrik

 

 

 

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シートには栃木レザー、ジーンズブラック!

タンニン鞣、ブラック!

 

 

 

 

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良い木目!

 

 

 

 

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ビンテージ・ラグと共に。

 

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テーブルはニルスモラー!!!NIELS MOLELR  JL MOLLER

 

 

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落ち着いた色目の木材とラグの色調がお互い引き立てあっているようです。

 

 

 

 

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照明にはアルネヤコブセン、AJ ROYAL. ARNE JACOBSEN LOUIS POULSEN

 

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エクステンションした姿も美しい!!!

町屋への納品でしたので、畳への影響など考えると何か敷物があったほうが良いですね。
重厚な梁を見せるような町屋作りには、こんなインテリアが合うと思います。

 

 

 

納品先は京都で不動産探している方でしたら皆様おそらくご存知。

株式会社いえ屋さん。

代表の田中さんには個人的にも大変お世話になっており、今回のご縁も大変ありがたく思っております。

 

自分が買えるわけじゃないけど、不動産情報ってみてるだけでもワクワクしませんか?(笑)

こんな物件で、こんな店をしてみたいな。とか、自分だったらこんなふうにリノベーションしてみたいな、、、とか。妄想が広がって時間がいくらあっても足りません(笑)。

新築建売には昔からあまり興味がわかないタイプだったので、まさに田中さんの物件、、、
まじ、どストライク!
話していますと、田中さんの「家」大好き感がビシビシ伝わってきます!

一生に一回、有るか無いかの相談するなら、そんな人、プロフェッショナルにお願いするのが良いんじゃないかな?と思います。

ちなみに納品先はIYEYAさんの新社屋です。

今の事務所より近々移転予定です。こちらの完成も楽しみですね!

リンク:株式会社いえ屋

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結果報告:北欧のくらし展 ギャラリーen in 高松 

北欧のくらし展、無事会期終了いたしました。

この災禍の中ですし、なかなか遠方までお越しいただけないお客様もいらっしゃいますから、
簡単に今回の展示について振り返りたいと思いますね。

 

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展示会スタートの2日前です。

用意した大量の家具たちを頼れる味方「プロスタッフ」にお願いしトラックへ積みこむ!

どれだけトラックに詰め込めるかは、プロスタッフのスタッフにかかっている!

今回も用意した家具全部積み込みに成功!まさにプロスタッフ!

 

 

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わたしは翌日(展示会前日)の早朝に京都を出発!

車で高松へ向かいます!!

 

 

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家具や小物たちを用意するのは大変ですが、なんですかね?
高松に向かう途中でのこの高揚感・・・・

この災禍の中、遠出もできませんでしたから久々の旅行気分かな。(仕事ですから)

早い梅雨入りの割には展示会期間中は気候も良くとても気持ちよく過ごせました。

 

実は今回で5階目の高松展示。足掛け10年です。

本当に不思議なご縁に恵まれ、毎回毎回素晴らしい展示会になっています。
10年続けていただいた「たかす」さんに感謝、たかすさんとのご縁をいただいた方に感謝です。

 

 

 

 

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不思議な出会い・巡り合わせを考えながら運転していたら、あっという間に着いた。

 

 

 

 

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展示会期間中は雨の日もありましたが、本当にたくさんの方にきていただけましいたし、
前回、前々回、中には毎回のようにきてくださる方、本当にありがたいです。

 

 

 

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エントランスすぐのスペースでは、薄井ゆかりさんの裂き織りバッグ展も開催されておりました。

 

 

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そして、こちらがビージェネの展示!

ウェグナーやモーエンセンのデザインの家具を揃え、少し見えにくいですが、カールクリントのサファリを置いて、デンマークビンテージ家具の流れが少し説明できるようにしました。

 

 

 

 

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また、ルッド・ティエセン&ジョニー・ソーレンセンのキングスチェアーなどもなかなか日本ではお身にかかれない珍しいモデルではないでしょうか?

レザーシートは栃木レザーのオイルバケッタにて!そしてラタンシート部分もしっかりと全て張り替えて用意しました。

 

 

 

 

 

 

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そしてサプライズがありました。

なんと、大好きな今井麗さんの作品が飾ってあるではないですか!
今ではなかなか手に入れることができない彼女の作品!

しかも、なんかソファーととてもマッチしている!

このサプライズには私も泣きそうになりました(笑)!

 

 

 

 

そして、なんといっても究極の空間への味付けはお花でしょうね。

 

 

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お花をいけたものから続々と売れていきました!すごい!

実は一番上のメタルのベースにチークの壁掛けはそのチークの部分に蝋燭を灯すキャンドルホルダーでした。
これに小さなおちょこのような器を入れて、お花をいけてくれました。
正直にいうと、実はこのアイテム、デンマークで買い付けたは良いが、ビージェネでは飾る場所もなく、ずっと箱の中にしまってあったアイテムでした。

それがどうでしょう!

お花をいけて展示したら即売れ。。。

はい、勉強です!

 

おかげさまで盛況のうちに会期終了し、一安心です。

次回も早々に決まりまして、2023年の12月になります。

皆様引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!!

 

 

 

 

さて、高松は私の高松到着とともに、飲食店の時短営業も解かれました。

まだまだ気をつけなくては行けない日々が続いてますからあまりハメを外さず、大人しく楽しんでまいりました。

 

 

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やはりうどん県ですから、毎日頂きました!
その透き通るような艶肌、北欧モダンデザインにも通じるようなシャープな形状!
少し甘めのつけだれと、まさにうどん天国!
これまたワンコイン以下で堪能できるのも魅力!

ガイドブックとか見ると街から離れたポツンとあるうどん屋さんがフューチャーされがちですが、全然街中でOK!どちらかというと、普通な店構えでお客さんにサラリーマンが多いうどん屋がおすすめ!(個人的意見)

 

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そして今回もたかすオーナーに教えていただいた喫茶店、くつわ堂カフェ。
やたら天井の高い広々としたスペースに、ゆったりとイージーチェアーを並べ。。。

しかも猪熊さんの作品まで飾ってある!

くつわ堂のお菓子も人気ありますからネットなどでも買えると思います。
でも、もし高松に行った際にはやはり実店舗に行って、この重厚な建築を楽しみながらお土産を買ったり、カフェに行けばアートまで鑑賞できる!
実店舗で購入するお客さんだからこそ堪能できる価値観ですね。

わたしたちも、ビンテージ家具買うならぜひビージェネ実店舗で!と言われるよう頑張りたいです。

 

 

 

 

 

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美味しいワイン屋さん、「わいんびより」さん。

 

 

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フレンチのサンジャックさん!2年前に買ってくれたお皿、使ってくれてます!

 

 

そして。。。。

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聖地、中川。

初めての展示会のとき、10年前にたかすのオーナーに連れて行ってもらったお店。

無類の魚好き、日本酒好きのわたしにはたまらない店。。。。いや、私はなんでこのお店と出会ってしまったんだろう!と、、、

そして、そして10年越しの夢が!

 

 

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テーブル席に、BORGE MOGENSEN  BM1 by CM MADSEN

まさに絵に描いたようにぴったり!

モーエンセンの作風を今ここでとやかく説明はしませんが、中川さんの仕事にも通じる、、、
そんな椅子とお店の邂逅です。

 

そして、返し返され、、、でしょうか(笑)

 

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今回もたくさん飲んじゃいました。。。。

(もちろん会期終了後の片付けも済んでます)

 

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こちらもオーナーに教えてもらったカフェ。

北浜アリーにあるビル5階のカフェ。瀬戸内海が一望でき、まあこんな時期ですから空いててゆっくりできました。

行き交うフェリーなどをゆったりと見ながら考えると、高松のこの時間の流れってどこか無理がなくて人間らしいかなあ、、なんて思いました。

去年からこの災禍で色々な心配事も増え、個人的なことも多く変わるところもありながらも、新しいチャレンジと思って百貨店でのポップアップなど続けてかなり心許ない状況で働いてきて、どこか少し急ぎ過ぎているような気がしてます。

まあ、元々貧乏性なので、せかせか働いていないと安心できないタチなんですがね。

展示会期間中にも多くの方ご来店になり、沢山のお話を聞きしましたが、それぞれ皆様地域をどうやって盛り上げていこうかなど、いろいろ考えていらっしゃる方が多かったです。

それが今の瀬戸内の地域のにぎわいが出てきている原因でしょうね。

元々一極集中が問題になりつつあったところ、この災禍でのリモートワークの拡がりや密集からの脱出が地方に良い影響を与えていく、そしてもっと多くの人が人間らしい時間軸で生活できていくかもしれませんね。

色々な意味でも勉強になった今回の展示会でした。

 

京都への帰り道。

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やっぱり丸亀の猪熊さんの美術館へ。


わたしもこういった海外に関する仕事に憧れた原点は学生時代に旅行したニューヨーク。
アホほど怖いと思った街だけれど、当時の私には見るもの全てがアドレナリン全開になる刺激的なものばかりで溢れていた街。

猪熊さんの作品と、猪熊さんが撮ったビデオテープ。
ニューヨークから送っていたという雑誌の連載なんかは、全部じっくりと読んでしまいました。

 

 

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こちらはなんと「北欧のくらし展」展示会中にギャラリーに飾られていた猪熊さんの作品。
まさにニューヨーク時代の作品で、まさに作品はまさにNYC!
こんな作品まで持っているとは。。。。すごすぎです!

 

 

 

 

 

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近くの東山魁夷美術館にも行ってきました。なんとも素晴らしい場所でした。

いろいろ立ち寄りましたら、京都までなんだかすごく遠く感じました。。。。

 

 

 

 

 

京都に帰ったらもうこんな時期に。。。。

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わたしにもやっとワクチンの接種案内が来ました。

8月以降だそうです。。。

デンマークの友人などはもうすでに2回摂取してコロナワールド一抜けです。

それでもまだまだしっかりと気をつけないといけませんね。

 

この災禍が早くおさまり、京都でも皆様とお会いできるのを楽しみにしております!