カテゴリー別アーカイブ: 買い付け報告 2009

買付報告ストックホルム編

 私が訪れた6月末の気候はヘルシンキより
なぜかスウェーデンのほうがさらに涼しく,
素晴らしく過ごしやすい時期でした!(快笑)
ヘルシンキより2-3度涼しい感じでした。
それにしても遊歩道の木々や、ストックホルムの古いレンガ造りの建物たちが、北欧特有の深い青色の空によく合います。
そんな時期だからこそミッドサマーを楽しもうというのでしょうか?
いつも回るショップディーラーは70-80%やすみ(汗)本当に重要な数人のディーラーにはアポ済みで安心ですが、そこに行く途中で少しづつピックアップして行くいつもの小物達はほぼ無です。。。。。  
商店街などはお休みの店が多く閑散としていますが、
いわゆる観光名所的な場所は、
この快適な気候を求めてきたのか、
観光客でいっぱいで通りなどもにぎやかでしたよ。
木曜日の夜にストックホルム着。土曜日の夕方にはコペンハーゲンに出発という全く余裕のないスケジューリングですが、
小さなものの仕入れが少なかったおかげで最終日のパッキングが非常に楽でした!  
 

 今回目を奪われたのがリンドベリの手の込んだスタジオピース。。。これは見た瞬間、「買い」でした!
リンドベリワールドが凝縮された逸品。
スタルハンの黄色い水差しはロールストランドに要人が訪問した時にだけ渡されたという代物!
中でもブルーはたまにありますが、マスタードイエローは現地ディーラーでもそうは見る事の無いレアもの。

などなど、下記のような良い物仕入れていますよ!
これら小物に関するお電話でのお問い合わせはご遠慮ください。

 

買付報告 ヘルシンキ編2

 


今回長年のねらっていたアーティスト作品を手に入れることができました。
言わずと知れた、タピオ・ウィルカラの奥様、
ルート・ブルックの大きなプレート。
しかも珍しいブラック。
内側に装飾された花が暗闇から浮かび上がってくるよう。。。
神秘的なデザインです。

いつものコレクターからです。 

彼の素晴らしコレクションを拝見しながら、その一つ一つの歴史やストーリーを教えてもらう。
先日テレビ出演もこなしたよう。。ディレクターから「タピオウィルカラについて少し御話しを聞きたい」と聞かれと、「それを語るには最低でも1日は必要だね!」と答えたそう。
アートピースを求めてヘルシンキを歩くと数々のコレクターに巡り合います。
中には流行に乗って日本人向けに割高な値段をつける者、単にアートピースを右から左へ流しその差益を稼いでいる者。たんなるファッション。。。。
一方、一見取っつき難く、話し方もつっけんどんなのでなじみにくいですが、話せば話すほど味が出てくる!知識もずば抜けておりますが、その根本にある「審美眼」と話していればわかるフィンランドデザイン「愛」が彼をリスペクトする理由であり、私がこの危険極まりない(笑)フィンランドデザインワールドに足を踏み入れてしまったきっかけでもあります。
その他いろいろ買い付けました(汗)!
申し訳ございませんが、下記商品についてのお電話での商品お問い合わせは受け付けておりません。

買付報告 ヘルシンキ編

6月末に買い付けにいってきました。デンマーク買い付け中にコンピュータートラブルに見舞われ、その後数週間、かなりの影響が出てしまいました。メールの返答が遅くなっていたり、中には発注いただいた商品の在庫確認を怠っていたりと、お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。今後はこのような事がないよう、気をつけていきたいと思っております。
買い付けから帰ってくるなり、祇園祭の拍子。祇園祭=本格的な蒸し暑い季節という印象があるので、なんとなく気も滅入ってきます。
蒸し暑い日本を脱出できるこの時期だけは北欧での買い付けが楽しみです!
前回の超スペシャル買い付けの積み残しが、現地からの報告によると20fコンテナ一台分ある!との事!?!ていうか、前回どんだけ買ったのかという話になりますが。。
またご承知の方も多いと思いますが、現地はサマーホリデーの真っ最中。ヘルシンキのディーラーによると、ヘルシンキ街中はすでにもぬけの殻。
ディーラーの中には、こっちはせっかく遠方から出向くというのに、「冗談はよして!」的な人もいます(笑)。幸せな人たちです。。。。
 
 
    この時期驚いたのがホテルの価格。物価が高い北欧での滞在費で中でも痛いのがホテルの料金。いつも使っていたホテルが潰れたため(涙)今回は新たな常宿を探さねば!と思いネット検索すると、よく聞くホテル「ホテルスカンディック・コンティネンタル」が安い。。。って、あのホテル?エアポートバスがヘルシンキ町中に行くときにわざわざ立ち寄る、あのホテル?がこの値段!と驚きの値段。この値段であれば、泊まる価値があるだろうと思い、恐る恐る奥さんの了解を取り、憧れのホテルスカンディックに泊まることにしました!
なんともまあ、溜息もの。。今までのホテルにはベッドに机・冷蔵庫にシャワーがあるだけ..
ロシア人ビジネスマン御用達ビジネスホテルに比べ、とても広く1920年代を思わせるクラシック・フィニッシュデザインに統一された、机・ベッド。シャワー室はバスタブつきですよ!ワイヤレスインターネット完備。
 朝のビュッフェは肉から魚まで揃え、フルーツまで何ともゴージャス!
貧乏性の私などは、これで昼食代浮いた!とばかりに120%満腹まで食べて、朝から眠くなってしまう始末(笑)。
プール・サウナ(サウナから見れるホテル前の景色がこれまた抜群)・フィットネスジムも使い放題なので、これまた貧乏性の私は、忙しいにもかかわらずしっかり全部試してきました!
 
    それにしても素晴らしい気候です!
30度に近い日も多く日光の下を歩くと汗も出ますが、一足日陰に足を延ばすと一変、ひんやりした空気でとても過ごしやすい。
こんな時期には最高のアンティークホール前フリマーケットも、町中の静けさとは反対に大変なにぎわい!
 水辺のカフェにはたくさんの人が。。
どこから来たのか出張のアイスクリーム屋さんはたぶん彼らも思いもよらなかった大混雑で行列が!
 
    このコラムでも連載中(?)の北欧まずい物紀行。ただ、最近では北欧のシェフたちが世界的にも注目されているようです。
ヘルシンキでは「シェ・ドミニク」。あらかじめ下調べはしましたが、買い付け中の予約は無理むり。。。噂では、注目度合の割にはまだリーズナブル。次回の為にと現地視察をしてきましたが、どうでしょう。
外見だけですがなんとなく北欧独特の「センスあるインテリア」でありながらも「ファミリアー」な雰囲気を期待しましたが、何となく近づき難い高級インテリアという感じ。。。買い付け時のような服装ではとても入れそうにありません。(当り前か!)
北欧らしいモダンデザインな盛り付けも評判らしく、ぜひ次回のコラムに感想を載せれたらと思っていますよ。

買付報告 デンマーク編

 デンマークでも怒涛の買い付けはさらに続きます。
数日はよい天気の日もありましたが、基本的にはこのようなはっきりとしないデンマーク特有の冬の天気。
特に初日、大事な商談の日に雨。。。。彼との商談の日だけは毎回「晴れてくれ!」と願ってやみません。なぜなら、20坪、ほぼ私のお店と同じくらいのスペースにゆうにコンテナ20F満タン分の家具をそろえています。
晴れの日であれば、その一部を外に出しておいてくれて、ある程度見やすいです。ただ、雨の日などはその大量の家具がすべて20坪に収められている!
運を天に、ディーラーを信じ、チラ見で想像するしことなどできませんから、その家具の山を掘り進んでいくのです。 
フィンランド編でも触れましたが、「不況の時ほど買いどき。」なんでしょうか。素晴らしい収穫です!
かなりマニアックな蒐集ですが、ローズウッド中心の良い家具たちが4月末位に日本に到着予定。
中でも驚いたのが、フィンユールのディプロマットチェアーローズウッドの物が22台!それに対応するテーブル7台。フィンユールのデスク2台、POUL HUNDEVAD社のキャビネット数台にNIPU社のキャビネット、すべてローズウッド、、、、どうも、会社クローズでそろえていた家具一切合財引取ってきたとの事。
その他、下記写真に少々ご紹介しておりますが、ローズウッドの椅子だけで100台弱入荷します。。。。ホームページを見ていただいてもお分かりのように、まだまだ他にも椅子はたくさん残っているんです。。。。でも、「あぁ、こんなにたくさん買えるのは、今回だけかもなぁ。。。」と思うと、買っとかない訳にはいかないですし、何といっても、自分は本当に椅子が好きなんだなあと思います。
  
  現地でお世話になったりすることが多いので、その次に会う時には何か、「日本らしい」お土産を、と、いつも悩みます。デンマーク家具ディーラー連中は「酒好き」が多いので、何度か日本酒を持っていたこともあるのですが、これも好みで、なかなかその「独特」の臭みというか、匂いになれない人も多いです。
彼らディーラー連中にもう一つの共通点と言えば「たばこ好き」!お世話になっているディーラーは葉巻やパイプをくゆらす、いわゆるデンマーク版数寄者。「じゃぁ、日本のたばこは?」と思い、移転する前のお店の近くの「谷川清次郎商店」のキセルをと、早速訪問。
もうひと眼見た瞬間、その美しいフォルムと素材感、手作りの温かさに一目ぼれ!
 いつもパイプをくゆらす彼ですが、パイプの様に長持ちするものではなく、1分弱の「至福の時」に、「もう少し吸う練習をして、コツをつかんでみるよ!」と、喜んでくれたよう。
私自身たばこは吸わないですし、子供もいますから、そういった場所で、他人がたばこを吸うのはあまりよい気分では無いのが正直なところ。
ただ、かれの普段パイプをくゆらす姿を見ていると、「かっこいいなあ」なんて思います。キセルを買い求めたときに、お店の方に説明を聞いた際にも、感じましたが、キセルを吸うこと自体1分も持たない、まさに、一服。物思いにふけるのに、おもむろに煙草をつめて、2-3吸い。で一服終わり。猫も杓子も「禁煙」ムードですが、こんな「粋」を楽しみ、日本の文化として残すのも重要なような気がします。
キセルは「喜世留」と書くらしいです。「喜びを世に留める。。。。」
胴の部分に使う竹管が喜世留屋さんには、まだ、たくさんありましたが、もう「あるだけ」らしいです。これを作る職人さんがいなくなってしまったのです。
日本が滅んでいきます。。。
  

買付報告 ストックホルム編

   
ストックホルムでも怒涛の買い付けは続きます。
まず大きなマーケットへ。その後市内のディーラーたちを訪問。ユーロ安とさらなるクローネ安で今回は予算内で収まるかと余裕の買い付けと思っていたのもつかの間、有名なコレクター放出品と出会ってしまい、敢え無くおなじみの予算オーバーワールドへ突入。
スウェーデンの美しいガラスにも魂を抜かれ、更にその上乗せ(涙)。皆様がお店に来ていただいたときの笑顔が唯一の救いです(笑)。
 以前からの(日本だけ)北欧食器ブームの中心となっていたプリントものに少し疑問を持ち、今回は手作り感あふれる、やさしい趣きの手書きのカップアンドソーサーに注目して集めてきました。
やはり手書きとなると個人的にはGEFLEのものが印象強いですが、その他おなじみのロールストランドやグスタヴスベリのものも沢山有ります。
  
    もちろん、人気のプリント系、スティグのカップアンドソーサーも、ババーンと「どうだ!」といわんばかりに集めてまいりました(笑)。
収穫はヤフーフォト"こちら"にて

 滞在中にスウェーデンの御姫様の結婚が決まったようです。
お相手はスポーツジム経営のナイスガイ!正直何言っているのかわかりませんが、みな、老若男女一様にどこか、自分の親戚か友達が結婚したかのようなコメントぶり。
デンマーク王室もそうですが、開かれた皇室として一般市民にとても近い存在なんでしょうね。とても微笑ましいです。
現地ニュース番組でもこの話題をもちろん取り上げますが、数分間の特集くらいで、日本のメディアのように「どのチャンネルまわしても同じ話題」ということはありません。
 
    
予想通りストックホルムでは、セムランの大行進!
でも、食べませんでした。フィンランドで食べたし、言う程「食べたい」というおいしい物でもないんです。。。。
ただ、以前も紹介したこのセムランのお店は内装がとても美しく、入る価値ありです。
 意気込んでいきますと、何と改装しているではないですか!
しかも、ものすごいチープな感じ!ありがちのデザイン系なのか?
あの美しい内装をこうしてしまう、センスがわかりません。(古かったからしょうがないのかな?)
何とも残念な改装で、たぶん2度と来ないでしょう。