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2006年03月06日

//買い付け報告(フィンランド編)//2006,3,6

帰ってきました!買い付けから!
といっても、既に一週間がたってしまい、続々と入荷が続いています。買い付けコラムが後追いになってしまいましたが、商品も徐々に紹介していきますね。

ここ京都も2月は異常に寒く雪も多い年でした。
夏にしか買い付けに行かないどこかのショップ関係者とは違い、わたしの場合、貧乏暇無し、どんな季節でも買い付けに行かさせていただきます!
今回もこの極寒の中、北欧3カ国に買い付けに行ってまいりました。
ヘルシンキに着くと、想定外の吹雪状態。
エリエル・サーリネン設計のヘルシンキ中央駅に立っている石像「トーチを持つ男」もとても寒そう。
極寒のフィンランドを想定していたとはいえ、この吹雪には萎えさせられました。
明日の買い付けに一抹の不安を感じながらホテルに向かうのでした。
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ホテルは朝食つきで38ユーロ。もちろん部屋には、シャワーもトイレもなし。買い付けの時間の有効活用と生活費削減の為、昼ごはんを食べなくても済む様になるべくビュッフェ形式の朝食を胃の中に詰め込みいざ出発です。昨晩の吹雪も止んで、一面銀世界。
早速9時オープンのカフェ併設のショップに行き、 10時オープンのディーラーを経て、11時オープンの店を訪問。そこでの意外な収穫が刻々と迫りくる次のアポイント13時というプレッシャーを私に与えてきます。
焦る気持ちを押さえながら、じっくり値段交渉も済ませ、いざいつものコレクターとの待ち合わせ場所に。
相変わらずの品揃え。。。。というか、コレクション。
かれとフィンランドデザインについて現地でしか知りえないような情報を教えてもらったり、日本での売れ筋なんかも話しながら、しっかり値段交渉。 otherのページにも仕入れ商品達はアップしていきますが、タピオのICE BLOCKなどはお店に来てぜひ見て頂きたい!クリスタルを型に流し込み、取り出した後にHUMMEREDといってかち割る作業を施した一品です。
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::::アンティ・ヌルメスニエミの小さなお話::::::
今回の買い付けの際に、とくにお客様からのご要望が多かったのがアンティ・ヌルメスニエミのポット。うちでも何回か取り扱いしていましたが、特にこの1年現地価格が高騰しております。うちでは2万円前後で売れるようなお値段で仕入れられれば、仕入れるという姿勢でやってきました。ただ、50年代に一般的に売られていたホーローポット。フィンランドの歴史を紐解けば、戦時中ロシアにヘルシンキの町は焼かれ、国民みんなが貧乏な時代に、シンプルで、簡単にコーヒーも作れる機能も兼ね備えたポットとして安く売られていたはずです。「このポットが日本で人気があるんだよ。」と現地コレクターにはなしましたが、まったく理解できていない様子。もちろん彼自身一般的に使われていたということを知っていての反応。そこで彼が取り出してきたのが左写真のヌルメスニエミが始めてデザインしたという、ホーローのキャセロール。これは全体の重厚感、丸みを帯びたデザイン、取っ手の部分に使われている素材感といい、価値のあるものだと思いました。コレクターの話を聞くところによると、大分長い間日本の方がヘルシンキに滞在され、毎週のようにフリーマーケットに顔を出していたという事。ブラジル人がオーナーのショップでも前回の値段からほぼ2倍の値段に引き上げられていました。前回訪れたのは3-4ヶ月しか前ですよ!
いろんなとこから、価値観を見出していくのが上手い日本人。余りやりすぎないよう、お互い注意しましょうね。
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日本を出発する前に、この買い付け期間中にストックホルムでアンティック・フェアーがあるとの情報を聞きつけどうにか都合をつけようとスケジュールを調整した結果、ヘルシンキの滞在時間を削るという決断を。
その為、2日間で買い付け・パッキング・発送まで完了しなければいけないスケジュールとなり,まさに自分の体をも削ってしまうハードスケジュールのヘルシンキ滞在となってしまいました。
2日目の夕方6時までの郵便局の営業時間に滑り込むようにして今回の収穫を詰め込んだ箱たちを送り出し、次の朝五時にストックホルムのフェアーに間に合わせる為ヘルシンキのホテルを出て、1回りも2回りも痩せたプチプチロールと一緒にヘルシンキの空港に向かうのでした。
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