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2005年08月23日

///噂のフィンランド料理//// 

今回の買い付けの少し前だったか、某仏国の某大統領の失言を覚えている方いらっしゃるでしょうか?元々、某英国と仲の悪いこの国の人らしい発言だったのですが、「料理のまずい国の人間は信用できない」と。。。。。某英国に対する皮肉ですが、そのときにヨーロッパで一番料理のまずい国はフィンランド、その次が某英国ということおっしゃっていました。
私の場合何度もフィンランドに行っていますが、正直買い付けではケチった食生活の中、町のケバブ屋さんか、スーパーで売っているパックをチンして食べるくらい。噂の、ヨーロッパで一番まずいといわれている国の料理は食べた事ないなーと思い、今回初めて挑戦してみる事にしました。

写真はいつも行く水辺のカフェの様子。特に本文とは関係有りません。
さんさんと注ぐ日差しの中、近所の人たちがカーペットを洗って干してました。カーペットも気持ちよさそう!

なおこのコラムは完全なる個人的な意見ですので気にしないで下さいね。
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そういったわけで今回私の完全なる個人的批評のターゲットになってしまった店「KUU」です。
ホテルのお姉さんに紹介してもらった、フィンランドの伝統的な料理をリーズナブルに出すお店。
(リーズナブルっていうのが大事ですよね!)
トラムの通る大通りから一歩は入っただけなのですが、写真のように正面が公園になっていて、テラスだとこの季節本当に良い雰囲気で食事が出来る場所です。夜7時くらいにお店に着いたと思います。
すでにテラスの席はほぼ埋まっていて、入り口近くの小さなテーブルしかあいていませんでした。人通りもとても少なく落ち着いたロケーションですので、それでも十分です。
ただ、座ってみて気付いたのですが、後ろのおばさんが結構きついタバコを吸っているのと、正面のおばあさんの香水がとてもきついのがかなり気になりました。
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まず一皿目。(もちろん既にオーダーしていたフィンランドの生ビールは一杯空になっていて、辛目の白ワインをグラスで頂いておりました。)
左端のスモークサーモンは、日本で出る物より、より魚の熟成しているようなうまみがありワインとも合いました。奥のサワークリームチーズのような物とあわせても美味しかったですよ。
中央はニシンのフライを南蛮漬けのような形で酢に漬けてあったもの。特筆するような物でもなく、ただ、頂きました。
特筆する物は隣に添えてあるにんじんです。
これは、食べている時に「ふっ」と頭に浮かんだぴったりな表現なのですが、しばらく冷蔵庫に入れっぱなしで、しわくちゃになったニンジン!!
特に味付けもない、「フニャガリッ」っとした何とも言えない食感の悪い物でした。
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うーむ。。。。さすがっ!と色々な思いを頭の中で馳せながらいると、パンが運ばれてきました。
「べつにパンはどこもそー変わらんやろ!」と一口食べた瞬間、これはちゃんと写真に収めなければという衝動にかられました!
実際良く考えてみるとこの手のパン(というかパンではない、というか呼べない)はヨーロッパでたまにお目見えする、食べるとボロボロかすが落ちるくらい乾燥しているヤツ。昔、ヨーロッパ貧乏旅行をしていたときにナケナシのお金をはたいてスーパーで買ったパンがこれで、捨てるわけにもいかず、我慢して食べたつらい思い出がよみがえってきました。
食べた瞬間は、いくら伝統料理だからって、たとえば日本の伝統料理を食べにいって、本当に昔食べていたヒエ・アワは出んやろ!って思ってしまったんですけどね。。。。

おなか減っていたんで、今回も全部残さず食べましたけど。。。。。
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書いてませんでしたけど、今日の魚料理「DAY OF THE FISH」を頼んでいたのです。
ウェイトレスのお姉さんに「どんな魚?」と聞いた所、「WHITE FISH!」との事。
ほわいと・ふいっしゅー?!?って。。。
多分白身魚の事だと思うんだけど、魚のうんちく大好きの私としてはフィンランドの海に住む謎の白い深海魚を勝手に想像しておりました。
実際は背中は濃色、おなかにかけて白くなっているタイプの少し細長の魚。白身もカレイやタラ系のものではなく、青魚系。多分サワラに近い魚だと思います。新鮮なのか、身もとてもジューシーで、身割れも少なく、少しも魚くさくないところを見ると、とても新鮮な魚なのでしょう。
添えてあるジャガイモがこれまた美味しい!ホクホクというよりは、もっちり甘い!これは美味しいと、喜んで食を進めていくうちに、写真にも有りますような魚の上に添えてある緑のハーブような物を食べてしまいました。これが、苦くて青臭くてとても食べられた物じゃない!たんなる「草」!
さすがにこれは残してしまいました。
以前スウェーデンで同じように魚料理に乗っていたハーブのような物を食べた時はとても美味しかったのでつい食べてしまいました。というかこれは食べる物なのでしょうか?
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結局、本日の魚料理とビール1杯、グラスワイン2杯で39.8ユーロ。大体、5500円くらい。。。。って5500円!つい、いつもお酒を飲んでしまうので高くついてしまうのですが、ご当地ではリーズナブルなお店ということなので、もし少し高めのお店に行ったらそれこそ1万円くらいになってしまうのでしょうか。
やっぱり北欧は高い。。。。。
考察すると、素材的には良かったが、味のほうは。。。。。。というところですかね。また、きついタバコや香水を食事をするにもかかわらず使うという事は、それだけ食に対する思い入れがないのでしょうか?
やはり、一見は百聞にしかずとも言いますし、実際に皆様も食べてみるに限ると思います。食べた時に、某大統領の言葉が真実かどうか、写真のようなフィンランドの澄み切った青い空のように、すっきりはっきりする事でしょう!

ちなみに大統領の発言後、フィンランドに住んでいるイギリス人とフィンランド人の夫婦がぜひうちに来て本当のフィンランド料理の味を知って欲しいと、招待状を出したようです。大統領が行ったのかどうかはわかりませんが、もし、美味しいフィンランド料理を私にご馳走したいと思っている方はぜひお声を!
即、駆けつけます!(笑)
2005.8.23
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