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第46次買い付け報告:デンマーク編12

今日はもうこの20年、買い付け回数も46回目になりますが、その都度会う唯一のディーラーと会う約束。

残念ながら今回は私用の家具は用意できないとのことだったのですが、色々回ってくれるというので、お願いしました。

先日ドタキャンされた大きな家具倉庫にも再度アポイント。

今回は大丈夫そう。

 

 

 

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デンマークも気持ちよく晴れたと思えば、急に雨が降るなどする日が多かったですが、この日もそうでした。

途中大雨の中、高速を走る!(先日私がレンタカーで必死で運転した道です)

 

 

 

 

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途中、セカンドハンドのお店に。

こうも整理されていると、まあお宝発掘などは無理な話。

またここのオーナーがかなりの強者で、入荷したてで値札のついていないものは一度ネットで調べないと絶対に売ってくれないらしい(笑)。

 

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こちらもセカンドハンドのお店。

こちらはどちらかというと、個人さんが棚借りして不用品を置いているところ。

こんな場所でも、まあみなさん大体の値段は知っているようです。街中と同じかちょっと安いくらい。

 

 

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それでも、まあこれくらい買えました。

ゲルトルド・ヴィスゴーのGEMMAやクイストゴーのRUNEナドナド。

 

 

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そう!例のパン屋さんも通り道です。

私は朝ご飯食べたんですが、ディーラーは食べていなかったようなのでお薦めしました。

目の前に数件お家がありますが、見渡す限り畑の真ん中にあるパン屋。

朝5:00ー15:30の営業です。

こんな田舎ですが、次から次へとお客さんが入ってきます。すごいな。

値段もコペンハーゲンより3割くらい安いです。

 

 

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とうとう目的の例の大きな家具倉庫に到着しました!調査開始!

 

まあ、オーナーチェンジでどんな感じになっているかなと思いましたが、新しいオーナーはもう業界では有名な二人。
彼らがオーナーになったということは、良いものは全て取られていて、その食い尽くされた後を更にさらう感じ。ハイエナのよう。。。

そんなんで、元々あまり期待もしていませんでしたが、やっぱり欲しいと思う家具はありませんでした。

なんな中でも食べ残し、残り物の中からなんとか探し当てたのがこちら。

 

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たまたま撮った写真がこんな感じになってしまっただけで、わざとチラ見せさせている訳ではないですが(汗)、、、、

 

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ヘレナ・ティネル、アラビア、、、で、ティモ・サルパネヴァ!!!
スタッキングボトル!

例のオーナーは居たのか居ないのか解らなかったのですが(ディーラーに後で聞いたら居たらしい)、値段交渉してくれた店長さんはとても良い感じの人で安心しました。

ここまでくるのに少し遠いので先日のディーラーのところだけだと時間がかかりすぎるし、レンタカーコストだけでもかなりなので、今後来るのは難しいかなと思ったのですが、ここと合わせればまた来れそうです。

 

 

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さらに進みます!

 

 

 

 

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もう一件セカンドハンド。

ここはでかい!

 

 

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こんだけデカくて回ってもこれくらい。
照明は別に街でも見つかりそうな値段ですが、今回少し照明を買い足したかったので購入。

 

 

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ローズのネストもありましたが、別に特段安いわけでもなかったです。

 

 

もう一軒!

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これはなかなかの出物でした。

裏のスタンプを見たら、スウェーデンのUPSALA EKEBYでした!

全部購入!

 

最終目的地に向かう途中に、ディーラーが何やら怪しい取引を始めようとしてます。

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あ、ここ数年前に一度来たことがある!

200年ほど前の建物の物置に色々溜め込んでいる人がいたなあ。

 

 

 

 

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これ、譲ってもらいました。

 

今日の最終目的地は!

 

 

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ディーラーのサマーハウス!

 

 

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気持ちの良い青空が広がっていて心地よいです。

ほんと、こんな生活羨ましい!!!

 

 

 

 

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おかげさまでそこそこ良いもの揃えることができました。

2年半来てないですからね!

もっと買わなくてはいけないんですが、もうどこにもそんな大量発掘など出来る所は無さそうです。。。。

 

 

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夕食!

彼の奥さんのお料理はほんと美味しいです!

新ジャガの季節!

 

 

 

 

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夕食後、ディーラーからも嬉しい仕入れ。

クイストゴー、コーディアル!!

こちらも久々にビージェネ登場です!!!

 

 

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そう、もちろんこれら全部梱包しなくては!

頑張ってワインで酔っ払いながらも梱包完成させました!

 

 

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この日は全仏オープンでデンマークの若者がノルウェーの選手に挑戦!
ディーラー夫婦は最後まで観るとのことだったので、私は一足お先に寝させていただきました。

デンマークの国民投票の結果も明日には出るとのことでした。

この数ヶ月は北欧諸国にとって激動の日が続いてます。

 

 

GERTRUD VASEGAARD GEMINA ROYAL COPENHAGEN

ロイヤルコペンハーゲンのGEMINAシリーズが大量に入荷しております!

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一般的なお皿から大きなスープポットまで!

色々ありますので、順次ホームページの方にもあげていきますね。

 

 

 

少し皆様にお気を付けていただきたいのは、、、

 

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一部アイテムの裏側、メーカーマークの上からスラッシュがつけられています。
当時検品後にA品以外としてはねられた品たちです。

上記のようにほんの小さな黒点でも跳ねられていたり、、、

中には2本スラッシュ、私の持っている他のアイテムではなんと3本スラッシュ!

当時の品質管理と物により入れ方はそれぞれですが、今回のビージェネではスラッシュ付きはすべて一様に2nd品としました。

ただ、上記のように小さな黒点でも2nd….中にはどこに不良点があるのかわからないようなものもあります。

当時のロイヤルコペンハーゲンのものづくりが、いかにレベル高かったか!と言うことを示している一例であるかもしれませんね。

 

個人的には上記黒いポチなどは、日本の古い伊万里など染付物にも見られる感じのもので、逆に味わい深くて良いなー、、、とか(笑)、値段的にもスラッシュ入りは少しお安くしていますから、よろしいんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

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さて、ゲルトルド・ヴィスゴーさんはこんな感じのお方。

そういえば彼女について昔調べたなーなんて思ってこのコラムを遡りましたら、

2013年5月25日のコラムや、 続けて書いたこちら。など。

またお時間ありましたら見てみてください。

 

 

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デンマーク陶磁器フリークたち御用達の最近の資料はこちら。

ロイヤルコペンハーゲン・ストーンウェアに関しての資料ではピカイチの情報量。

私自身もまだ見ぬ作家ものも多数収録されていて、個人的にも物欲の尽きるところない感じです(汗)。

ミッドセンチュリー北欧陶芸作品群は、もちろん個人工房も多いですが、デンマークでしたらロイヤルコペンハーゲン・B&G、スウェーデンならグスタヴスベリやロールストランド。フィンランドだったらアラビアと会社組織でアーティストたちが作品を作っていたので、陶土や釉薬の共有、さらには情報や技術の共有なども多様にあったのだと思います。

それゆえに、自由で制限のない作品たちがわたしたち含め、もっと若い世代にも受け入れられているのではないでしょうか。

それこそ、このゲルトルド・ヴィスゴー女史はデンマーク屈指の陶芸家たちクリスチャン・ポールセン、アルネ・バン、アクセル・サルトやボーデ・ウィルムセンなどの元で学び、姉妹のリズベス・マンチ・ピーターセンや娘のミレ・ヴィスゴーとの共同作業。。。。

激動のミッドセンチュリーを日本では考えられないほど自由に、枠組みに囚われることなく活動していた事が、このような素晴らしいデザインや作品たちを次々と生み出し、また次世代へ伝える事ができたのでしょう。

素晴らしい作品たちを、是非、間近に見ていただければと思っております。