10周年を経て、、、、今年も頑張ります!

2013年・新年も既に一ヶ月が経ちましたね。

年末イベントなどもあり、なかなか商品をアップできませんでしたが、久々に数点アップしました。また今後も頑張って良い商品を皆さまに紹介できますよう努めてまいります。
2012年はスタッフと共々、一年を通して忙しく仕事をして過ごすことができました。
個人的には良いものと信じて皆様に紹介しているわけですが、いかんせんまだまだメジャーではなくニッチな商品たち。価格的にも決して安い物とは言えないですから、忙しく働くことができるのも皆様のおかげです。

2012年は記念すべき10周年の年でした。
あっという間の気もしますが、当初からお付き合いしていただいている10年前には新婚さんだったお客様は、既に3人のお子様をお持ちになったとか、なんともらしい学生だった男の子が、結婚を機に家具をビージェネでと、ご注文いただけたり。。。。
当方も、年々無理が効かなくなるところなど、やはり月日が流れているんだな、、、、
と思わせます。
若い頃は継続は力なり、、、なんて言葉はあまりピンときませんでしたが、最近ではひしひしとそれを感じます。
長くやればその分、色々な人との出会いはあります。10年、、、本当に色々なお客様に出会い、教えていただき、なんとか続けてくることができました。
そんなお客様に感謝というか、逆にこちらからお客様たちの地に出向こうと思ったのが、「全国行脚」。
これは本当に自分の中でかなり自身を昇華させられる可能性を感じることができた経験でした。     「対面するということの価値」。
実際に皆様にお会いしてお話する。地に根を張って商売をする。お世話になった方の言葉「お客様の冠婚葬祭もお世話する。」。。。その方とお客様との信頼関係に脱帽しました。私の場合、まだまだ経験不足です。
一方、ネットがなくては、その出会いのチャンスすら得ることができないかもしれません。今年は皆様も利用しているであろう「ふぇいすぶっく」なども積極的にやっていこうかななどと考えています。

お客様から紹介いただいた展示会ですが、東京で去年「古道具、その行き先」という展示がありました。遠方ですので見に行くことはできませんでしたが、図録だけでもと思い手に入れました。
目白で古道具を扱っている坂田和實さんが40周年!!!を迎えるにあたって催された展示。その前書きにあった坂田さんの物に対する感じ方の変化の部分がとても印象に残りました。
当初から現在まで、坂田さんが選ぶモノの変遷を興味深く読まさせていただきました。
「より古く、より珍しく、技術の完成度が高く、作り手の自己表現の強いもの」から、「用途のために素材と形が固くむすびついた普段使いの日常工芸品で作り手の自己表現も匂いも消え去ったもの」へ。
昨今、坂田さんの影響なのか、あたりを見ると、今回の坂田さんの展示であったような物、おそらく似て非なるものを見る機会が多いような気がします。
私はそういったものを扱うのが今はすごく怖いです。
正に、今選んでいるのは「より古いもの、珍しいもの」というくだりの物(もしかしたらそれも似て非なるものかも?)です。なぜなら、それは確立されたデザイナーがデザインしたもの、職人がどれだけ手を入れているか感じられるものですから、ある程度の価値基準がありある程度の安心感をバイヤーの私に与えるのです。
脱サラして始めた今の仕事、まだまだ感性でモノを選ぶ域までは到底達していないでしょう。   今後、 果たして私にも坂田さんのような変遷が待ち受けているのでしょうか?
「新しい自分が見たいのだ。仕事する。」大好きな河井寛次郎さんの言葉。
もし、30年後まで続けられていたら、どんなものを扱っているのでしょうか?ボロきれみたいなものなのか(笑)?自己表現も匂いも消え去ったものなのか?
はたまた、今と変わらずか!
皆様と共にゆっくり歩いていきたいです。
引き続きご贔屓に!