近況


去年からかなりの数をこなしました。カイ・クリスチャンセンアームチェアー。
今回も無事手入れ完了。張替えを済ませ出荷に臨みます。
納先は数寄や日本古来の物から、コルビジェ・北欧・スタルクまで幅広く知る人にプロデュースされた場所。  

 

 
一脚ずつの個性。きっと素晴らしい場所になっていることでしょう。
ビージェネからの椅子がその雰囲気を壊さないよう、ベストを尽くしてお納めしたつもりです。

 

 
さて、10周年を迎え、やはり10年分のお納めした過去の椅子たちの修理依頼なども多くなってきました。
こちらは2-3年前くらいにお納めしたモーエンセンチェアー。
綺麗に木組みが外れていました(汗)。
 
ただこれくらい「潔く」抜けていると修理もしやすい!
もともとの接着剤のバリを削って、あとは紙やすりで周りの接着剤を取り除きます。
 
接着剤を再度付けて、クランプでしっかりと固定。
一晩そのままにしておけばそれでオッケー!
 
シート背もたれ部分は、やはり少しオイルが切れているような表情だったので、、、

 
オイルワックスもサービスさせていただきました。
今回この椅子のオーナー様、笑顔で「外れてしまいました!」とご来店。
ありがたいと思う一方、ごめんなさい。。。。
2-3年でここまですっぽりと外れてしまったら、たくさん思うところはあるでしょう。
私たちも心を込めて、正直に仕事をしているつもりですが、商品は現状渡しです。(もしかしたら見過ごしもあるかもしれません。)
50年も前の椅子が細かいトラブルなしに長年使えるのは希なことだと思います。(もちろんトラブルなしに使っていただけるよう最大限の努力はしております)
その細かいトラブルの度にこちらで送料負担等、なかなか難しいところです。
ただ、家具は売ってからが大事だと思っています。
後々のメンテナンス、修理。もちろん持ち込みの修理依頼大歓迎。
ご遠方のお客様にはなかなか出向くこともできませんので、できる限りのサポートが必要であると思っています。
もし、今うちでご購入の家具で気になるところがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
「あーあ、変な店で家具を買ってしまった。。。」と嫌な気持ちで使い続けるのは精神的にも悪いですし、家具も可愛そうですね。
私たちは毎日家具にまみれて生活していますので、お客様皆にこんな感じで直してくださいというのも酷ですが、せっかくの古き良き一点ものですから、メンテナンスなどもできるようになると、より家具との生活も楽しくなると思うのですが、いかがでしょうか?
びーじぇねは店が潰れるまで皆様をサポートしていきます!