カテゴリー別アーカイブ: フィンランド・ガラス

第48次買付報告:フィンランド編3

この地域でこの時期恒例のイベントですから、周辺住民ももちろん知っていてプライベートなフリマを開いている人も多数。

道路の脇に「フリマこちらです」的な看板も多数見ます。
ひとつふたつ、ちょっと寄ってみようかと。

 

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時間的にももう昼前くらいですし、まあ期待をある意味裏切らないクオリティーのマーケットばかりでしたが、あるオーナーがあちらの倉庫も見ていけというので行ってみました。

 

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古い木造の建物。。。

 

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奥のアンティークのチェストやテーブルなどが売り物くらいのスペースですが、その建物内部の雰囲気がすごくて、それだけで大満足!

 

 

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木造のカッコ良い作りでした。

古い飾り物をヨウコとおそろで買いました(笑)。

 

 


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途中予想通り通り雨。

 

 

 

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もう一つの大きな室内マーケット。

 

 

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こちらも渋い木造の建物でした!

 

 

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アラビア。

 

 

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タピオ・ウィルカラのコーヒーセット!

そしてカイフランク!

左にあるのが、ユキ・ヌンミのローズボックスで右に倒れているのが本当に小さいMYY.(笑)

早々に予算オーバーでしたが、良いものが出るたびに身を斬る思いでカード払い(笑)。

最後、タピオ・ウィルカラのこれまた初めてみた初期の手書きボトルが出て、いやー、もうこれが最後と再度カード。。。。

さらにタピオ・ウィルカラのシルバーのスプーンセットを見つけてしまい、またカード。。。これはあとがやばい。。。。

いや、古いものとの邂逅。。。一期一会。。。自分を納得させる単語を思い浮かべ、無理やり自分自身を納得させる作業。

 

 

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いい感じのアンティークショップも!

 

 

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再び朝の野外マーケット

この時間になったらそんなに出物もないでしょうし、まあそもそもこれ以上支払う現金もないですし、これ以上のカード地獄に陥りたくないので心の中で打ち止め。

 

 

 

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ここに来たら外せない。

ムイックのフライ。

 

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少しニンニクの効いたマヨネーズソースと共に。

 

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これにビールは欠かせないでしょ。

地ビールで。

 

朝6時発で、ホテル到着6時。

ほぼほぼ10時間、ヨウコと共にマーケットを回り続けて来ました!

今回もかなりの収穫で大満足!

ユーロ高できびしいところもありますが、良いものみなさんに紹介できそうです!

 

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これもひとえにヨウコのおかげ!

今回も本当にお世話になりました!

 

 

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第48次買付報告:フィンランド編2

マーケット当日。
前日にヨウコ・レコラから明日の朝は6時出発だけど大丈夫か? と、心配までしていただきましたが、こちらは時差ぼけの都合上、言われなくてもアラームなしでも朝4時にしっかりと目が覚めます。

 

 

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しっかりとメールなどの整理をして、ホテルで待っていると、まさに6時ジャストにヨウコ・レコラ到着。ありがとうございます!!!

 

 

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ほぼほぼ晴れ予報!時折の通り雨に注意とのこと!

野外マーケットもあるので、雨の中の買い付けは辛いですね。

せっかくの気持ち良い季節のマーケットですから、晴れが断ぜん嬉しいです。

 

 

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颯爽とレジェンド入場!!

前日から乗り込んでいたディーラー達のテントはまだ閉まったままで、作業中のディーラー達も少ないですが、乗り込んでいきます!!

 

 

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段々と開いて来た!
これくらい晴れていると本当に気持ち良いです!!!

 

 

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熊かと思ったら犬だった。。。

 

 

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開いているテントを一通りみたあと、合間を見て朝食。

 

 

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アラビアのかなり古いお皿やオイヴァ・トイッカのファウナの超デカアイテム。
なぜかホルムガードのレアイエローのこれまた巨大サイズを見つけたりと、好調な出だし!

こんな古いリールとかも心惹かれますね〜。

 

なんて、のんびりしていたら、ヨウコが走った!

 

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テントをあけたまま、も抜けのからだった所にそこのオーナーが戻って来たよう。

早速一番に手に取って買い付けたものはなんとなんと!

 

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タピオ・ウィルカラのシルバーヴェイス!!!!

いや、ここ野外フリーマーケットですよ。。。。

こんな超絶アイテムがこんな場所にあるなんて!!!!

どんな嗅覚しとんねん!食欲に負けのんびりしてる暇なんてなかったです(涙)。

さすが恐れ入りました。。。。。

 

 

この時期、そこここでマーケットが開かれていて、なかでも大きな室内マーケットへ!


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長蛇の列!!

 

 

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ちょっとインダストリアルな雰囲気も残る会場。

 

 

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ちょっとした小窓から眺める風景も最高!ここに住みたいです!

 

 

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会場横の水辺でゆっくりと。。。

こんな格別なシチュエーションのマーケットなんてないですね!

 

 

ここ数年の価格高騰でアラビアの食器が買えないという嘆きのコラムを何年か続けていましたが、今回は色々買えました。

 

 

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特別詳しくないですが、あまり見ることのないようなアイテムも数点揃いました。

 

 

 

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カイ・フランクのトランペットもありました!

 

 

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日産の袋(笑)

なかには超絶レアアイテムが!!

他にもなんと、アウネ・シーメスの激レア初期作品や、今回もキリッキ・サルメンハーラの作品が2点ほど!

興奮しすぎて現地写真撮るの忘れてますが、また後ほど仕入れ商品紹介の時にお知らせいたします!

 

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このエストニアだったかの古い鉄の容器も全部欲しいくらいでした!

 

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アンティークファンにはいろんなタイプの変態がいまして、このブースは古いおもちゃを扱っていました。

左の飛行機はなんと日本製。

とても綺麗に残っていて、日本製のものを集めているコレクターもいるようです!

 

Kaj Franck 展 寺町店自己企画展シリーズ

京都もだいぶ春めいてきました。

店のあります寺町通は人でごった返しております。

ただ相変わらずビージェネレイテッド寺町店は静かです。。。。
その喧騒から10秒で離れることができますので、ぜひ人ごみに疲れた方は一息付きにいらしてくださいね。

 

久々に店内の展示スペースの模様替えをしました。

今回はカイ・フランク展です。

この2年買い付けに行けていない事もあり、あれだけあった小物たちもだいぶ数が少なくなってきていて、「カイフランク=美しい日用品」的な展示をするにもアイテム不足。

そこでカイ・フランクのガラスのアプライド・アート作品たちを並べてみました。

 

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ポール・キャビアスのウォールユニットにて!

 

 

 

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まずは、イッタラ時代の作品から。

クリスタルのぽってりとした質感のガラスにフィンランドの湖の底から湧き出てくるかの如くの気泡が表現されたシリーズ。

1947年からのシリーズで3226,3239,3191、3852?

他に3256、3311のプレート形も展示しております。

 

 

 

 

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こちらもイッタラでのシリーズ。

クリスタルに薄いカラーの幕が入っている様な、なんとも不思議雰囲気を持ったシリーズ。

ハート型のものが3111、1947年より。

花びらの様な器は3318、こちらも1947年。

 

タピオ・ウィルカラでもこの様なシリーズがあり、カタログにはケースドグラスと表記があり、またQカラーという表示もあります。ちなみに右前にある小さなボウルがタピオ・ウィルカラのQカラー。
じっくり見比べるとどことなく違う様な、同じの様な。。。

うちのお客さまの中でもガラス工芸が好きな方、焼き物が好きな方といらっしゃいますが、ガラス工芸は「これどうやって作ってるの?」という謎が多い事も魅力の一つだと思います。

ちなみに奥のグリーンっぽいグラスには、ヌータヤルヴィのサインが。。。

これはだいぶ前に仕入れたものなのですが、それ以降、カイフランク・ヌータヤルヴィでこのあたりの作品を見たことがありません!

 

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ここからはヌータヤルヴィ。

USVAというシリーズで、「霧」を意味しています。

どこか有機的な形の美しいガラスに霧が閉じ込められた様なデザイン。

KF106かな?1951年です。

 

 

 

 

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こちらもヌータヤルヴィ。
HARSOシリーズ。HARSOはガーゼという意味らしいです。

究極のレースグラスです。

規則正しく気泡が(しかもこれでもか!というほど細かい!)並んでいます。

こんなの本当、どんなしてつくってるん?と、お聞きしたいです!

究極の技法でなんとも美しいオブジェになっています。

KF108、KF109ですね。

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こちらもヌータヤルヴィのシリーズ。

KF206かな?
重量感ありながら、中に美しく気泡が閉じ込められたシリーズ。

 

 

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ヌータヤルヴィのカットシリーズ。

ガラスの塊から切り出した様!

KF210(1953年)とKF233(1956年)。

 

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KF234、1955年。

 

 

 

 

 

 

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上部はKF278。インカルモ・テクニックで制作された作品。
もう10年以上前に現地でたまたま見つけたもので、今ではかなりレア?

下部はカタログにないですね。
どこかKF215に似たカラーリング。1960年のサイン入りです。
ぽってりとした丸みがかわいいです。

 

 

 

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そしてポカリ。
KF539

こちらもインカルモですね。

 

作品群を見ていただいてもわかる様に、個人的にやはり1950年代、60年代でも前半の作品が好きですね。
まあ、ポカリをはじめとした60年代後半からの作品群は時代を反映させたポップなデザインが多く、ただ、オイヴァ・トイッカの人気にもある様に、どちらかというとそれらの作品の方が現地でも高いですね。

お店に来ていただいているお客さまたちはご存知だとは思いますが、いつもこれらの作品群は棚の奥にしまってあり、なかなかお目見えしておりませんでした。

こういう形で外に出して展示してみると、初期のガラス作品たちにはどこか、陶器ではキルタ・ガラスではカルティオなどの機能美を備えた日用品を生み出していた反面、アプライドアートデザインの方ではより装飾的で柔らかく、ファンタジーな印象のものが多いですね。

カイフランクの作品集を見ますと、もともとテキスタイルデザイナーだったことなども彼のデザインの幅広さを感じさせますね。

個人的にカイ・フランクについての写真で印象的なものはデザイナーのタウノ・タルナさんのお子さんたちに絵を描いている写真です。

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そのデザインや経歴から皆から尊敬され、フィンランドの良心とも言われ、なんとなくお堅い方というイメージがあるかもしれませんが、頭の中はファンタジーでいっぱいだったのかもしれませんね。

 

 

 

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これもカイフランクのファンタジー。

1943年の木の人形。奇跡的な生き残り!

それにしてもこの表情たるや!

これもTHE カイ・フランクです。(残念ながら非売品(笑)いつもこんなオチですみません、)

 

 

Newに小物たちをアップしました!

久々の小物アップ!

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サーラ・ホペア。

 

 

 

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エリック・ホグラン。

 

 

 

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可愛すぎる謎のキャニスター!by BODA  スウェーデン。

 

 

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ヴィッケ・リンドストランド。PIPPI

 

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ボトル。

内側に封じ込められた気泡が美しいシリーズです。

 

 

 

 

 

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フーガ・ボウル。 by スヴェン・パルムクビスト

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こちらはブルーフーガ。

ガラスの厚みからくるその質感と、リムの部分のシャープさが相まって美しい日用品です。

 

 

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こちらはケラー。

焼き締めとデンマークの美しい海や空の色を思わせる様な鮮やかなブルーの釉薬。

 

 

 

 

劇的に感染者数が減ってきましたね。なんとも不思議な国、日本。

ほんと新店舗に移ってからずっと苦しい状況が続き、やっと10月からうちもお客さんがきてくださる様になりました。

海外の国もいよいよ受け入れ態勢が整ってきた国も出始めてきました!

私は来週ワクチン2回目!(やっとか!)

もし日本帰国後の隔離免除が出たら、早速買い付けの準備ですね!

まあその前に売らないとね。

 

皆様お待ちしております!

 

ホームページに花瓶達をアップしました!と、阪急うめだ本店での展示のお知らせ。

ホームページに花瓶たちをアップしました!

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ホルムガードのカーナビーヴェイスたち。

ペア・ルトゥキンやマイケル・バンが多用した、カラーガラスと白色ガラスの二重構造の作品で、その製造工程がややこしかったようで、数年しか続いていないシリーズです。

その分、現地でも数も少なく、人気のコレクターズアイテムになっています!

 

店にはまだまだ他の形など多数ありますので、またぜひ実物をご覧になりにきてくださいね!

 

 

そして少しクラシックなホルムガードでの作品。

 

 

 

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波打ったような凹凸のあるガラスを少しねじり上げたような作品。

非常に美しい揺らめく水面のような効果が生まれています。

 

 

 

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ホルムガードの作品年鑑には全く同じものはないのですが、どこか似た雰囲気のあるものが1934年のヤコブ・バンの作品にありました。

デンマーク語ではっきりとはしませんが、ヴィオラブルーというシリーズ。

リムの部分の感じとなんとなくシリーズ名からくる雰囲気が合っているような気がします。

ブルーがかったグリーンのうつくしい花器です。

 

 

 

そしてこちらもホルムガード謎シリーズ。

 

 

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こちらもグリーンの色目がなんとも言えずうつくしいシリーズ。

通常型吹き技法でしたら型の内部にガラスを吹いて作成しますから、型とガラスの接地部分、ガラス器の外側表面に型が出るはずなのですが、こちらは内側に凹凸ができている。

それがうつくしい表面効果をもたらしています。

ペア・ルトゥキン1940年代の初期作品やそれ以前のヤコブ・バンの作品にはサインがないのでなかなか判別が難しいです。

 

 

 

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ホルムガード作品年鑑には1937年のヤコブ・バンの作品が近いような感じです。

 

 

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ただ形的には個人的にはペア・ルトゥキンのものに近いと思うのと、こちらはペア・ルトゥキンの作品集、『GLASS OF LIFE』の最後にある自筆の作品データより、1943年のものではないかと思っています。

 

 

 

 

そしてフィンランドに飛んでカイフランク、サルガッソシリーズ。

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気泡を含んだガラスを使用した少しプリミティブなデザインのシリーズです。

 

 

そして、オイヴァ・トイッカの作品たち。

 

 

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これから春に向けてお花も美しくなる季節ですね。

それらに北欧ビンテージの花器たちはいかがでしょうか!

 

そして、なんと4月には再度、阪急うめだ本店にて展示させていただきます。

今回は7階のリビングフロアーにて4月14日から27日まで!
コトコトステージ71というスペースにて『Enjoy plants in my stlye』という題目にて。

グリーンを取り入れたライフスタイル提案で、自分のお気に入りに囲まれてグリーンを楽しもう!
という企画です。

そのインテリアコーディネートにビージェネのビンテージ家具・雑貨たちをピックアップしていただきました。

まだまだ安心できない時期が続きますが、4月にはもう少し落ち着いた状況になっていること祈りながら、お近くの方はもちろん、もし遠方の方でも関西方面にお越しのことがありましたら、ぜひ覗いてみてください!