以前このコラムでも紹介させていただいておりますが、
京都ではすでにランドマーク的な位置付けとなっているカフェ「hello!」さん。
そのオーナーが隣にギャラリーを作りました。
その名も「HALO GALO」。
オーナーのご好意により3月18日(火)から30日(日)までうちの商品を展示します。
最近では参考になるようなインテリア雑誌なども無く、
そのあたりは立ち読みで済まし、よっぽど女性ファッション誌のバックのほうが参考になっています。
今は昔の雑誌などを(もちろん当時のもの含め)探しています。
そんな中で、SD(スペースデザイン)1998年11月発行分における”「白」と「透明」の詩”には深い感銘を受け、今の私のもの集めのバックボーン(まだまだ未熟ですが)になっております。
今回展示する商品はSD本と同じものもありますし、ビージェネセレクトのものもあります。
また”北欧物”のみになっていることや、今ではヴィンテージ値段の付いているものが多くなってしまっていることなど、さらには、個人店ですので展示数にも限りがありますから、本来の趣旨とは異なる部分も在るかと思います。
うちの店のように乱雑な状態の中でくすぶっている彼らを、一度、美しい舞台にたたせてやろうと思い、こんな企画をたてました。
お近くにお住まいの方はもちろん、この良い季節、京都にご旅行される方など、ぜひ、一度お立ち寄りください。なにせ、素晴らしいカフェの併設ですから! 
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買い付け報告:ヘルシンキ編(2008.3.11)
買い付け前にディーラーとのアポイントのために連絡を入れたときにも彼らは言っていましたが、
ここヘルシンキ、例年になく暖かいようです。少し前まで雪すら降らなかったということ。
ここヘルシンキも異常気象です。
ただ、私らのような足を使って探し回る者にとっては、良い気候での買い付けは助かります。
ヘルシンキ市内はトラムが街中を縦横に走っているので、
かなりの歩行距離の削減に役立ちますが、
それでも毎晩ふくらはぎの筋肉痛に悩まさせられます。
スウェーデンでも出会った日本からの買い付けの方と、ある場所で鉢合わせ。
帰りの飛行機の便まで同じだったり、妙なご縁。
ストックホルムのマーケットでも数名の業者の方を見かけました。
やはり皆さん考えることは同じですね。
今回も、ヘルシンキのコレクターからフィンランドモダンデザインについての情報と同時に、
色々良いもの仕入れることができました。
中でも30cmオルキデアなどは、探してもそうは出会いのあるものではないですね。
サーラ・ホペアのアップルもサイン入りではないですが、仕入れることができました。
「通常のものより一回り大きく、とてもよい出来なのに、なんでサインがはいっていないんだろうね。」
なんて、コレクターも認めるレアなものです。
写真の椅子はアアルトの初期のもの。
コレクターが先日郊外のマーケットに出かけたときに見つけたものらしく、
最近のオークションではものすごい値段が付いたかなりレア物だそうです。
マーケットで見つけたからには彼の買い付け値段はご想像にお任せいたします。
いつも感心させられる彼の知識、それは長年デザインに携わった仕事をしていると思いきや、
もともとはサラリーマン。その溢れんばかりの知識と、
まさに彼の「足」から生まれるこういったハンティングは
単なる頭でっかちの知識だけではない何か、、、、尊敬に値します。
今ではストックホルムだけでなく、
全世界的にモダンデザインの第一人者とも言えるジャクソンズのオーナー、
ジャクソンも数十年前にイギリスからスウェーデンに渡り小さな商売からはじめ、
今の名声を築いているのとも共通しているのではないでしょうか。
話がそれましたが、コレクターに「この椅子どうするの?」ときいたら、
「たぶん売らずに自分の家の玄関において靴を履くときにでも使うよ。」ですって!
余りにも法外(?)な値段で仕入れてしまったものは、
人に売るには気が引ける。。。
最終的には自分で使うことになってしまう。。。。
なんとなくそんな気分解ります。彼の哲学に触れました。
滞在中に、とうとうヘルシンキの人々が待ちわびた「雪」が降ってしまいました。
ちょうどこの季節、ヘルシンキの人々の大半は郊外に言ってスキーを楽しむ習慣があるようです。
スキーホリデーといって、学生たちもこぞって行ってしまうので、
ヘルシンキの街中はいつもより静かです。ところが今年はこのように雪のない冬。
通常であればヘルシンキ郊外にいけば十分な雪があるのですが、
今年のように雪が少ないとラップランドまで行かないと雪がない。
そこにフィンランド人がこぞって集まってきていてスキー場が非常に混雑しているとの事。
でも、ラップランドのことですからそこらじゅうでスキーが出来るんじゃないんですか?
まさか、日本のスキー場のように混雑しているわけじゃあないでしょう。
一度彼らの言うその「混雑情況」を確認してみたいものですね。
2008.3.11(ヘルシンキ編終)
買い付け報告:ストックホルム編(2008.2.22)
マーケットでおなか一杯になった後の週末は、さすがにお腹に入るスペースもなし、財布の中身もなし。
ここは念願のグスタフスベリミュージアムへ。
地下鉄スルッセン駅のSLセンターの正面、薄暗い怪しげなバスターミナルから474番のバスに乗ります。毎日10-15分ごとに出ているようなので問題なさそうですよ。
所要時間は30分弱というところでしょうか。
バスは高速を走り、周りに湖のある美しい風景が広がると近くなってきた証拠。高速を降りてからしばらくし左手にあのグスタヴスベリマークがついたの工場らしき建物が出たら、即、下車ボタン!もちろんグスタヴスベリセンターで降りて5-10分歩くのも悪くないですよ。
ただ私の場合、滞在中毎日街中を歩いているので、ここは少しでも歩行距離を少なくする事が必要なのです。
FARSTAUKENというバス停です。もう目と鼻の先。
最初に目に付いてしまったのが、グスタヴスベリのファクトリーアウトレットショップ。まあ見学程度に入ってみると、ヴィンテージあるじゃないですか!っていうか、BERSAを大量に買い付けしている日本人いるし。 べつにいいけど、こんなバレバレの場所でコテコテの物買い付けるなよって。。。。値段も安くないし。。
ミュージアムの隣にもヴィンテージショップがあるんだけどまた同じ日本人が買い付けとる。。。
まあ私も偵察程度に商品チェック。
相変わらずリンドベリの食器などは市内のショップと変わらない強気値段ですが、結構意外なもの見つけましたよ。まあ、財布の都合もありますので、「これとこれ、カードで買うけど(涙)、やすくならんの?」の聞くと、店の店主かなり強気です。びた一文まけるかって言う勢い。「あー、ここにもジャパンマネーにやられてしまったスウェーデン人が。。。。」と思ったら、そのとおり、後ろのこれから日本に送られるという2箱のバナナケースを指差し、自慢げに言うご主人でした。残念!(ふるい)
ミュージアムへは20SKKと意外に安いじゃん!
入り口を入ると絵付け教室。
おばあちゃんがお孫さんたちを連れてきたんだそうです。
期待しているよ!
未来のカリン・ビヨルクヴィストかリサ・ラーソンか!
京都の観光客相手の陶芸教室とは何か小さくて、ただ、とても大きな違いが有るような。。。。
入り口にはミュージアムショップもあり、フリーベリの本が新品で売っていたので、ビージェネなじみのお客さん用に何冊かかっておきましたよ。
ミュージアムの内容というと、これはいかんせん!
歴史などの説明など一切なく、たんなる展示のみ。
よっぽど町中のジャクソンズのほうが素晴らしい商品ばかりで、圧倒される数量です。
入場料も安いはずです。
行きに買ったバスチケットで、ミュージアム(?)(ここからはてなマークの登場)とショップを見ても、その制限時間内で帰れる(帰りのチケットを買わなくても良い)くらいの規模です。
希望としては湖縁のカフェでコーヒーでも一杯飲みたかったのですが満席だったのが心残り。
写真のように市内とは違う、ほのぼのとした空気が流れるグスタヴスベリでした・・・・・。
スウェーデンからの便は早いので帰国時には到着しているかも?
買い付け報告::デンマーク編::2008.2.17
買い付け報告::デンマーク編::2008.2.10
前日の気の早いディーラーの件にめげず、
この晴天の中、二日目三日目とディーラーとのアポイントをこなしてまいりました。
初日とは打って変わって、素晴らしいものが続々!
今回初日の件が有ったからかもしれませんが、
つくづく、こういった古いものとは出会いが大事だと思いました。
時間が出来次第、また買い付け商品の紹介をOTHERのページでしていきますが、
ちょっと凄いものと出会ってしまいました。
ヤコブセンの3300シリーズ、今回も泊まらせて貰ったディーラーの部屋にあった椅子。
全体が本皮で包まれている椅子本体が浮いているように見えるデザイン。
隣にスワンがあったので余計に感じましたが、デザイン以上に素晴らしい座り心地。
こんな高い椅子は買ったことないのですが、こんな出会いはめったにないのでここは京都らしく
「清水の舞台」から飛び降りるつもりで。。。。
行ってしまいました。。。。
仕入れの定番になっているクイストゴーの食器たちもたくさん仕入れました。
こんな良い天気が続いていますから、週末は朝からフリマーケットへ。。。と計画し現地へ。朝食を買おうと入ったお店で小銭が足りない分まけてもらったり、週末で本数の少ない電車が快く遅れそうな私の乗車を待ってくれたり、今日は何か良いことがありそうな。。
郊外の駅からさらに少し遠い場所にある会場なので、タクシーを使って会場入り。「えっ。。。。?」。。。いつもは業者やお客さんの車でいっぱいになる駐車場が・・・ガラーーーーンと・・・。
いやー、ちょっとしためまい。
「やってしまった!」という恥ずかしい気持ちを抑えながら、近くにいた見るから親切そうなデンマーク人に聞いてみます。彼は少し考えた上、内部の係りの人に尋ねるべく係員室に行きますが誰もいません。ふと、扉にある張り紙を見つけ、こう教えてくれました。「今週と来週末はキャンセルです。」
なぜかまだ行きに使ったタクシーが会場前に。「お前、なにしてたん?」的な仕草で私の顔を見つめ「駅に行けばいいの?」。往復で100DKK。。。
朝のうちにその日の運を使い切っていたようです。
このタクシー代は絶対に商品の値段に上乗せしませんので、皆さんは安心してくださいね。(涙)