買い付け報告第2弾ヘルシンキ編:(2007,6,22)

さて、じっくりコペンハーゲンを回った後は、ヘルシンキへ。ホテルの予約が取れなかったので、早速空港につき次第インフォメーションセンター探し。空港にはそのような施設が無いようで、いつものようにバスで中央駅へ。インフォメーションセンターを覗くとなにやらビジネスマンらしき人が頭を抱えている。アメリカ人のようで英語で話してる。。。なになに、、市内のホテルは全て埋まっている。。。と。ちょっと待ってください!いくら観光シーズンだからって、市内の全部のホテル、全部の部屋がうまっとんかい!そんなわけあるかいな!といくら聞いても、空いているのはここから50KMはなれた町のコテージだとさ!そんな馬鹿な!と思いながらも少し青ざめながら、ドミトリーでもいいんですけど。。と最後のあがき。なんと、全てのホステル、全てのベッドが埋まっている!ひえー!いくらバックパッカーで鳴らした私でも買い付けで野宿は。。。顔面蒼白(うそです)になって、こうなったら無理やりにでもディーラーの家に留まってやると思いながら彼に電話をすると、「まあ、落ち着け。」と。「まずこのホテルに電話してみろ。」と。冷静に。電話してみると、なんと!一部屋だけ空いている!それにしてもこのホテルを紹介するとはあいつは何者だ。結局、ヘルシンキ滞在中のはずーっとこのホテルにいる事になったのです。でもこのホテルもたいがいリーズナブルだそうで90ユーロくらい。でもいつものホテルはその約半分。居心地は良かったけど、ちょっときついなあ。 070622.jpg 以前も少し書きましたが、あるファッション雑誌で北欧特集が組まれていました。フィンランドのグラスアートたちが所狭しと載せられている。いたずらに相場を上げてしまいそうな根拠の無い値段。細かい部分まで見てみるとちょっと首を傾げてしまうような。。。わたしが現地で聞いていた、こういった作品が作られた背景にあるフィンランドの歴史とは違う、なんだか、格好だけの物となっていました。ただ、こういった記事を見て、はっきり、どこがどうだ!といえない自分の知識に疑問をもち、今回は各都市で数日余分に取って置いたのです。ここヘルシンキでは、この国のグラスアートの原点を見る事。ディーラーにも進められた、リーヒマキ美術館に行ってきました。もちろん、ウィルカラやサルパネヴァ、トイッカのお宝が拝めますが、フィンランドのガラス産業の歴史から、どういう形でガラス器がフィンランドの生活に入っていったか、また、当時の生産現場のフィルムも数点上映されていて、今までB-GeneRATEdで扱ってきたガラス達がどのように作られていたかが、かなり明確になってきました。どんな作品集もまだ英語の本が多い中、作成方法としてTURNED-MOLDと表示されている物がどういう物なのか, ぼんやりとしたイメージだったのが、今回の訪問はっきりとした物になりました。その他、当時の物は大量生産とはいえかなりの部分人の手を使って作られている、一口に大量生産とはいえない物が多いという事も再確認できました。美術館はタピオウィルカラによる建築だそうですが、隣のカフェもウィルカラデザインなのです。これまたとてもウィルカラデザインとは思えないほど、しょぼくれてしまったカフェでした(笑)。第2弾終 2007,6,22 07062202.jpg